メルマガ190号
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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 190号 <2024.7.7>
発行人:馬場憲一 編集:中野喜吉
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【目次】
1. 会長就任挨拶
2.10月開催の全国大会開催のお知らせ
3.「エコミュージアムの野外展示について」
4. 事務局からのおしらせ
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1.会長就任挨拶
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会長就任にあたって
日本エコミュージアム研究会会長 馬場憲一
2023年度の本会の役員選挙で会長に選出された馬場です。
会長就任にあたって一言ご挨拶をさせていただきます。
本会は1995年6月に設立していますのでちょうど来年2025年6月に創立30周年を
迎えます。この間、本会は多くの会員の参加を得て順調に発展・運営されてき
たと思いますが、近年、コロナ禍の影響などもあり会の活動に参加する人も減
少し、会活動そのものが以前に比べ活発さに欠けるように感じられます。また
一時期は200名以上の会員数を誇っていた本会ですが、現在、会員数は3分の1ぐ
らいに減少しています。
このように本会の現状をみていきますと、設立してから30周年を迎え、毎年
若干の入会者もありますが、持続可能な会運営を考えていくと、会員の数を増
やすことは勿論のこと会が抱える諸課題を克服していくための方策を検討して
いかなければならない時期にあります。
今期、選出された理事の皆さんと、今後どのような会活動を行っていったら
良いのか喫緊の課題に取り組みその課題解決の道を探っていく必要があるよう
に思っています。
このため、是非、会員の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げ、会長就任
のご挨拶とさせていただきます。
2024年6月26日
(馬場憲一)
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2.10月開催の全国大会開催のお知らせ
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【予告】日本エコミュージアム研究会全国大会in山梨・都留
全国大会担当理事 森屋雅幸
山梨県都留市では、全国に先駆けて1980年代からフィールド・ミュージアム
の取り組みがはじまり、現在でも尾県郷土資料館を拠点とした地域住民による
さまざまな地域づくりにつながる活動が取り組まれています。今回の全国大会
では、都留市制70周年を記念して、これまでの都留市におけるエコミュージア
ムに関する取り組みを振り返るとともに山梨県内の自治体における取り組みに
ついて報告を予定しています。
今後、実施する内容については詳細を詰めていきますが、とりあえず、以下
のような内容での開催を考えています。多くの方々の参加をお待ちしておりま
す。
主 催:日本エコミュージアム研究会・都留市教育委員会
会 場:尾県郷土資料館(午前の部)、ミュージアム都留(午後の部)
日にち:2024年10月26日(土)
午前の部 小形山地区まちあるき
場 所 尾県郷土資料館 ※山梨県都留市小形山1565-1
時 間 10:00~12:00(尾県郷土資料館集合、小雨決行)
定 員 20名(要申込)
参加料 100円(保険料)(予定)
※まち歩きは参加人数によってはグループに分けて行い、案内を地元
研究者の方にお願いする予定です。
午後の部 発表会
場 所 ミュージアム都留エントランスホール ※山梨県都留市上谷1-5-1
時 間 14:30~16:20
定 員 60名(要申込)
開 会 14:30
開催趣旨説明
発表 14:40~15:50〈各20分)
※山梨県内のエコミュージアムの取り組みなどについて4名ぐらいの発表を予定
質 疑 15:50(30分)
解 散 16:20(館内自由見学)
※確定した実施内容の詳細は9月上旬頃までにお知らせいたします。遠方から参
加される方は都留市、大月市にビジネスホテルなどがありますので、ご利用い
ただければ幸いです。
(森屋雅幸)
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3.「エコミュージアムの野外展示について」
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馬場憲一
エコミュージアムはコア施設とサテライトによって構成されるミュージアム(
博物館)と理解されています。
そのような中で、私はエコミュージアムについて博物館学や文化財の保存・
活用の視点からどのような取り組みをしていけばミュージアム(博物館)として
ふさわしい活動ができるのかという点に関心を持っています。特に近年はこれ
までエコミュージアム研究で取り上げられることのなかった博物館機能の一つ
である「展示」という観点からエコミュージアムを見ていくことに興味をもっ
て調べています。
そのような折、本年(2024年)6月22日に日本展示学会主催の関東地域研究会
「地域の文化資源巡りの展示を考える~戦後マンガ史を体験する~」という催
しが東京の豊島区でありましたので参加しました。当日は手塚治虫などマンガ
の巨匠たちが青春の日々を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」の再現に関わ
った設計担当者から、再現にあたって綿密な調査を実施したことや再現された
「トキワ荘マンガミュージアム」を通しての「記憶」の再生・伝達、さらにそ
の記憶の再生がコミュニティの活性化などに繋がっているとの興味深い発表を
聞き、その後再現された建造物(=トキワ荘。現在は豊島区立の「トキワ荘マン
ガミュージアム」の施設となっている)を見学しました。
研究会のレクチャーで見学した「トキワ荘」の沿革について、1952年に建設
され30年後の1982年に老朽化に伴い解体され取り壊されていましたが、地域
住民などの強い想いによって元あった場所から数百メートル離れた区立公園内
に新しい資材と工法を用いて再現されたものであったとの説明を受けました。
そのため再現された「トキワ荘」について、博物館学の視点から野外の展示物
として見学する場合には、オリジナルな資料ではなく巧妙に再現されたレプリ
カとしてみるのが良いように思いました。
翻って野外の建造物や史跡などを展示対象とするエコミュージアムと、今回
見学した野外に再現された建造物をミュージアム(博物館)の展示物という観点
で見ていくと、再現展示をする手法には共通点を見出すこともでき参考になる
ことも多いように感じました。しかし、エコミュージアムの場合、第一義的に
は現地でレプリカでないオリジナルなモノ(=ホンモノ)を展示していくことが求
められており、もしそのオリジナルなモノが破損などしている場合には「復原」
という手法での展示なども考えられます。
そのようなエコミュージアムの野外での展示を考えていくと、従来の博物館
学の手法だけでは十分に対応できず、文化財保護領域での文化財修復の手法な
どが参考となり、その手法を援用しての展示を考えていく必要性も感じます。
そのため、今後、エコミュージアム研究会でも野外での建造物や史跡などの不
動産資料の展示論を確立していく研究が求められてきているように思います。
(馬場憲一)
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4. 事務局からのおしらせ
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まもなく開催(7/20)の研究大会への参加申込み締切は7月/17日です。
今年度もオンラインで開催です。参加申込者へZOOMアドレスをご連絡します。
詳細はメルマガ前号(189号)または、ホームページからでどうぞ。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。