日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

Archive for 8 月, 2014

メルマガ82号

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 日本エコミュージアム研究会メールマガジン 82号 <2014.6.15>
                 発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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 間もなく総会、研究大会の開催です。前日にも関連行事あります。ご都合を
つけて多数のご参加をお待ちしてます。
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【目次】
1.2014研究大会発表プログラム
2.「エコミュージアムを支援する域学連携」
3.新理事から一言
4.事務局からのお知らせとお願い
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1.2014研究大会発表プログラム
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1.日時・内容
2014年6月22日(日) 午後1時~4時30分
総会    午後1時~2時
研究大会  午後2時~4時30分
※参加費無料
2.会場
法政大学大学院棟 2階 202教室
(東京都新宿区市谷田町2-15-2 市ヶ谷キャンパス)
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ 参照
3.発表テーマ・発表者・発表要旨  (発表と質疑の時間は1テーマ25分 )
●発表テーマ:
エコミュージアムにおける「サブシステンス=自立自存」の一考察
三橋俊雄(京都府立大学)
●発表テーマ:
大学とエコミュージアム活動の連携-東海大学とエコミュージアム金目まるごと
博物館の活動事例を通して-
江水是仁(東海大学)
●発表テーマ:
大谷風神祭―朝日町エコミュージアムの取り組みの報告―
安藤 竜二(朝日町エコミュージアム)
●発表テーマ:
地域博物館と市民活動の連携の可能性-市民意識についてのウェ
ブアンケート調査から-
小出美由紀(広島大・院生),浅野敏久(広島大・院生)
●発表テーマ :
大学が主体となったエコミュージアム的取り組みについて―そ
の活動の実態と課題を中心に―
馬場憲一(法政大学), 須田英一(法政大学)
●発表テーマ :
震災復興とエコミュージアム的活動
今橋 克寿(イーハトーブ・エコミュージアム研究所)
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詳細は、日本エコミュージアム研究会のホームページ
http://www.jecoms.jp/2014/06/15/2014kenkyu/
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2.「エコミュージアムを支援する域学連携」
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私がお世話になっている長野県木島平村では、総務省の事業「域学連携」に取組
み、多くの学生と集落再生の取組みを進めていますが、その会合で、宇都宮大学
の蜂屋先生とお会いし、金山町で大学の参加でエコミュージアムの取組みを紹介
され、そのフォーラムに大原先生が参加されることを聞き、今回の原稿を依頼し
ました。                          (井原満明)
「エコミュージアムを支援する域学連携」
   -山形県金山町での取り組み-             (大原一興)
今日では、地域は大学との連携による様々な事業を展開している。地域の側から
すると、学術的な裏付けによる地域行政の方向性立案や促進に対する支援、工学
技術を活かした支援、社会実験、生涯学習、学生参加による活性化、さまざまな
大学の活用方法が考えられる。大学の側からすると、学生の活きた実習の場や実
践的研究による実装実験の場の獲得、地域研究のための資料の供給元として、現
地におけるリビングラボとして地域と関わることに必要性を感じる研究分野は少
なくない。
とりわけ地域の主体性を尊重するエコミュージアム活動には、屋根の下にこもる
研究ではなくフィールドワークを旨とする実践的地域研究がその強化のために役
立つと言える。これまでにも、多数報告されてきたように、大学に籍を置くJECO
MS会員は、ほとんどすべて各地で地域のエコミュージアム活動支援に関わってき
ていると思う。その多くは、近隣の地域と大学が一体になって活動するもので、
足繁く地域に出向いて関わることによって、大学は地域から遊離せず、日常的で
継続的な交流の実践が大いに期待できる。その一方で、エコミュージアムを実践
する地域では、近隣に大学が存在しない地域も数多く存在する。
総務省の「域学連携」地域づくり活動事業は、「大学生と大学教員が地域の現場
に入り、地域の住民やNPO等とともに、地域の課題解決又は地域づくりに継続的
に取り組み、地域の活性化及び地域の人材育成に資する活動」とされている事業
だが、これまでにも全国各地で実践例が築かれてきた。その経験の上で、H25年
度の地域活力創出モデル実証事業では、あえて「首都圏や京阪神等(当該都道府
県域外)の大学生が地域に滞在」するとして、対象が地元大学ではなく、離れた
地域の大学が地域に関わることを推進するものであった。つまり、近隣大学によ
る関わりではなく、遠方支援を試みることになったのである。
ここから先は私見である。実は私個人は、エコミュージアムの活動は地域と大学
が一体となることが重要だと思っていたし、それを実現するためには、遠方支援
には時間的費用的に限界を感じている。しかし、昨年度この事業で山形県金山町
と協働することができ、少し考え方を改めた。遠方支援にも意味と効果はあると
思い始めている。それはプロジェクトのテーマとそれに対するプロジェクトの構
成力にある。一般的なまちおこし、まちづくりであれば、どこの大学でもエネル
ギーをかければある程度のことはできるし、できなくてはおかしい。
しかし、今回、金山町では、廃校になる学校の活用による地域のエコミュージア
ム化という具体的なテーマがあり、そのために専門的知識が求められ、東工大(
廃校の利活用)、筑波大(社会教育、地域自治組織)、宇都宮大(地域社会教育
活動)、横浜国大(エコミュージアムと建築物の保全活用)とそれぞれに必要と
される分野から求められた。地域を目の前にして、それぞれの分野に自信のある
立場から専門家が議論するということが大変刺激的であった。先端異分野の融合
効果があったと思う。
これによって地域住民にとっては、交流が刺激となると同時に、確かな方向性が
議論されるという高度に生産的な事業となったと思う。何よりこれが成功したと
思われるのは、各大学から専門的知識を集め採用した構成力、いわばミュージア
ムにおけるキュレーションにある。金山町では、すぐれたコ-ディネーターの存
在によりこのプログラムが企画された。ひとつの大学でプロジェクトに必要な専
門性をそろえていることはまず無い。一定レベルまでは可能かもしれないが、そ
の先を進めようとするには他分野専門家の応援が必要となる。このことに気づけ
ば、大事なことは「先に進めるためには組織ではなく連携が重要」というエコミ
ュージアムの基本的な考え方に帰することが理解できよう。
さて、具体的には、金山町では、エコアートミュージアム(従来の日本のエコミ
ュージアムよりもアートを重視しようという対抗意識が現れている)をすすめる
プロセス提案と、そのための素材・地域資源の発見と確認、拠点としての廃校の
活用の工夫、地域の自治活動の強化などが議論された。先行して町で進められて
きた宝探しとデジタルコンテンツ化、地元山形大の学生による壁画作成、分校の
活用など、地域にある素材を活用し展開していく上での要点、さらに町民が気付
いていない文化財に対する調査研究の必要性などについて指摘をした。おそらく
、全国各地で常套手段となっている地域の宝探しレベルの活動より一歩先を行く
、本格的エコミュージアムをめざす活動として、本関連事業としてはじめての取
り組みであると思う。今後も、大学と町の相互協力を進めていくことになってい
る。                            (大原一興) 
  
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3.新理事からの一言
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三橋 俊雄(京都府立大学)
「テーマ」:「エコミュージアム研究会のこだわり」
エコミュージアム研究会にお世話になり10年になりますが、私はこれまで何の疑
いももたず「地域丸ごと博物館という地域づくり」を肯定的に考えていました。
しかし、当研究会が関わる「地域づくり」「観光」「エコ」などの場面において、
「Subsistenceな生き方」「観光のAuthenticity」「生態系のあり方」などの今
日的な課題についてもっと議論をすべきではないかと反省しています。そんなこ
だわりを携えて研究会に参加していきたいと考えています。
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淺野敏久(広島大学)
テーマ:エコミュージアムの実践と連携
エコミュージアム活動では,自分の関わる地域での実践と,国内外の交流・連携
という内と外の活動があります。こういう節目で自ら反省すると,どっちも中途
半端にしか関われていないことを痛感します。とにかく足元の活動をしっかりし
たいのに,時間も労力も割けないもどかしさ。一方,国内外の交流・連携という、
まさにJECOMSが担うべき役割についても,結果は見ての通りで,無力感・非力感
ばかりです。全部一度には無理なので,至らぬ者なりに,できるところから立て
直していきたいです。みなさまの積極的な支援・協力・参加を切にお願いします。
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安藤 竜二(山形・朝日町エコミュージアム)
テーマ:住民ひとり一人が学芸員のコンセプトで
朝日町エコミュージアムにとっての座右の銘を『エコミュージアムへの旅』大原
一興著で紹介された世界中のエコミュージアム実践者の言葉の中に見つけました。
「エコミュージアム自身は何物も所有しないし、何物も新たにつくらない。つく
るのは地域住民」「エコミュージアムは触媒の役割。つまりエコミュージアム自
身は変化しないが、他者が自ら変革することを促す力を持つ」。憲章の定義にあ
る「内発的・持続的な発展に寄与すること」を叶えるためには、この考え方や線
引きが大切なポイントになると思います。「住民ひとり一人が学芸員」のコンセ
トのもと、朝日町エコミュージアムのまだまだ模索を続ける実践をご注目いただ
けましたら幸いです。
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中野喜吉(宮川流域エコミュージアム)
テーマ:自分の足で歩いて見よう
2004年の宮川流域での大会を機に、「宮川」の名前もいくらか知っていただき、
遠くからの訪問も受けます。最近も、福岡・うきは市、また韓国からも大学とお
役人のグループが見えました。僅かな時間でのやり取りの中でも一つの言葉から、
お互いに新しい「気づき」も出ます。私自身も各地をいくらかお訪ねしてそれぞ
れの地域の現状を目の当たりにしてきれいなパンフレットに”ない”、あるいは
”違う部分”を発見出来ます。一見便利な情報手段だけにとらわれず、出来るだ
け生の現場を自分の肌で感じ現地の「人々」の声を聞きたいと思います。そこに
住む人の「生きた声」が発せられて、はじめて次世代に繋げる文化となるんでは
ないでしょうか。
(次号につづく)
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4.事務局からのお知らせとお願い
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○機関誌「エコミュージアム研究19号」発行が遅れていますが今しばらくお待
ち下さい。
○お断り(特にご執筆者様に)
PCの画面での読みやすさのために原文の段落以外にも、「空白行」を入れてます。
Eメール文で1行35から36文字を目安に改行していますので、ご了承ください。
≪ここから毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
 1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
 2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
 3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
 4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

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