日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

Archive for メルマガ

メルマガ150号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   150号  <2021.5.17>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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今年は早く梅雨に入りました。そのうえ最近は長くなってるようです。
今号は、総会で年度内の行事予定が決まりましたので、一刻でも早くとお知ら
せする事にしました。
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【目次】
1.総会開かれる
2.日本エコミュージアム研究会研究大会 自由研究発表の募集
3.関東例会開催のお知らせ
4.機関誌エコミュージアム研究27号自由投稿原稿募集
5.「エコミュージアムは人々に何を働きかけたのか」
6.事務局からのおしらせ
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1.総会開かれる
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日本エコミュージアム研究会 2021年度総会がオンラインで5月16日(日)に
開催されました。事務局から会員状況及び会費納入状況の報告の後、事業報告、
今年度の計画が決まりました。
(メルマガ編集の都合上、詳細は次号に掲載します)
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2.日本エコミュージアム研究会・研究大会 自由研究発表の募集
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下記のとおり、2021年度研究大会を開催するにあたり、会員の皆様からの自由
研究発表を募集いたします。ふるってご応募ください。
担当理事:森屋雅幸
1.日時:2021年7月25日(日)
2.会場:Zoomミーティング(オンライン)
3.発表申し込み:自由研究発表の応募について
(1)研究内容:エコミュージアムに関する研究
(2)応募資格:本研究会会員または複数の発表者の場合、本研究会の会員が含
まれていること
(3)申し込み必要事項:
発表題目、氏名、連絡先(E-mail)、所属(勤務先)、200字程度の発表要旨

(4)研究発表の申し込み締め切り:2021年6月18日(金)17時までに
こちら(Google フォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWXnQAyPyVNO9rkx13H7SpJLMtNoOR4JDn8sWLPe4Jtncalg/viewform
からお申し込みください。発表時間はプログラムが確定次第(6月下旬予定)、
メールでお知らせします。
※プログラムの都合上、応募が多数にわたった場合には選考を行うことがあり
ますので、あらかじめご了承ください。
(5)発表の方法:Zoomによる発表とします。
(6)発表スケジュール:各発表15分、質疑10分、交代・準備5分。
(7)発表資料:
2021年7月23日(金)17時までにjecoms2021@gmail.com (森屋)へPDFファ
イルでお送りください。当日、参加者と共有します。当日はZoomの画面共有を
用いて、ご発表いただきます。
(8)機関誌への投稿:
発表者には、後日、機関誌『エコミュージアム研究27号』への論文、報告とし
て投稿していただきますので、よろしくお願いします。
(担当理事:森屋雅幸)
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3.関東例会開催のお知らせ
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関東例会開催のお知らせ
関東例会の開催を以下の通り計画していますので、奮ってご参加ください。
担当理事:馬場憲一、榎原亮太、森屋雅幸
1.テーマ
都市部自治体のエコミュージアム活動への挑戦
―三鷹型エコミュージアムの実践と課題―
2.開催趣旨
東京都三鷹市が2002年度から取り組んできているエコミュージアム事業を具
体的に理解するため、その活動と実践などの報告を聞き、モデル事業を展開し
ている現地を見学しその課題などを学ぶ。
3.日時
2021年11月7日(日)  午前・午後
4.場所
・三鷹ネットワーク大学(三鷹駅前協同ビル3階)、
大沢の里(モデル事業展開の場所)
5.内容
〔報告会〕 三鷹型エコミュージアムの取り組みと現状と課題について
〔見学会〕 水車経営農家 → 出山横穴墓群 → 古民家(ワサビ田)など
6.開催方法
・三鷹市と共催で開催、参加者は会員・市民を含め50名程度、報告会はリモー
トでの参加も検討中。
7.今後のスケジュール
・2021年9月末   会員と市民に開催案内を通知し参加を募る。
以上
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4.機関誌エコミュージアム研究27号自由投稿原稿募集
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機関誌「エコミュージアム研究」27号の自由投稿原稿の募集を行います。
2021年5月17日
編集委員会 須田英一、榎原亮太、馬場憲一
執筆要領(機関誌25号掲載)に沿って,「論文」(400字×45枚)刷り上がり10頁ま
で,「報告」(400字×25枚) 刷り上がり6頁まで,「書評」「レターズ」(400字
×10枚)刷り上がり2頁までを公募いたします。
「論文」については査読します。提出いただいた原稿を査読し,コメントに対
応した再投稿をお願いすることがあります。
応募者は次の応募期限にしたがって電子的な原稿用紙(MSWordのテンプレート)
に書き込み投稿して下さい。
【応募期限】
・2021年8月25日 投稿原稿の種別(例えば「論文」「報告」など)と仮題を記し
執筆の申し込みを下記編集委員長宛てにお送りください。
・2021年10月25日 投稿原稿締切り(レイアウトまで含めた完成原稿を,メール
にて下記編集委員長宛お送り下さい。その際,電子メール本文にタイトル,氏
名,所属を明記してください)
【原稿用紙】:下記からダウンロード出来ます。
JECOMSホームページ→各種書式→機関誌などへの投稿書式
… 論文、報告フォーマット(Word文書)
www.jecoms.jp/format/
【原稿等提出先】
Eメール:err-suda@jcom.zaq.ne.jp
編集委員長 須田英一  あて
現在、コロナ禍でエコミュージアム活動にもいろいろな課題が出現してきてい
るのではないでしょうか。27号では研究大会・関東例会・全国大会の報告・自
由投稿原稿とともに「コロナ禍と(エコ)ミュージアム」の問題を幅広い視点か
ら原稿を募集してみたいと思っていますので、そのようなテーマでの原稿も是
非奮って応募をお願いいたします。    (須田英一、榎原亮太、馬場憲一)
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5.「エコミュージアムは人々に何を働きかけたのか」
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江水 是仁
2012年度より、学芸員資格取得のために必修科目となった「博物館資料保存
論」という科目がある。授業の狙いとして、「地域資源の保存と活用(エコミ
ュージアム等)」の内容を取り上げることが盛り込まれ、また平成30年度学芸
員資格認定試験「博物館資料保存論」の問題に、「エコミュージアムの理念に
おいて保存の対象となるものを書き出し,それらの望ましい対応を200字以
内で論じなさい」というものもみられる。
これらのことからわかるように、エコミュージアムは、学芸員資格取得のた
めに必要な知見である。つまり、エコミュージアム的手法がこれからの博物館
に求められるのである。
博物館は生涯学習機関である。多種多様な人々の学びに応えるために存在す
る。エコミュージアムも同様であろう。では、多種多様な人々がエコミュージ
アム活動に携わることで、人々がどのようなことを学び、どのような変容を促
すことができたのだろうか。
エコミュージアム活動のやりっぱなしではなく、エコミュージアム活動を通
してどれだけ人々の学びに貢献できたかを、そろそろ科学的に分析・評価して
もいいのではないだろうか。                  (江水是仁)
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6.事務局からのおしらせ
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今回は、何はともあれ間近の研究大会の発表募集からご案内をと、取り急ぎ
発行いたしました。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ149号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン    149号 <2021.5.1>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集
2.2021年度・総会開催のお知らせ
3.事務局からのおしらせ
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1.「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集
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エコミュージアム研究会・2020研究大会担当の大原です。
しばらく間が空いてしまいましたが、昨年12月13日の研究大会で発表していた
だいた内容を、JECOMS機関誌「エコミュージアム研究」に「論文」として投稿
いただきたく、お願いいたします。
下記のように、第26号の原稿募集の規定にもとづき、作成いただき、ぜひとも
期限内で投稿お願いいたします。
編集委員長の菊地様にお送りいただくときに、一応CCで大原ohara@ynu.ac.jpに
もお送りいただければ幸いです。                大原一興
——
機関誌「エコミュージアム研究」26号の自由投稿原稿の募集を行います。
菊地直樹
執筆要領に沿って、
「論文」(400字×45枚)刷り上がり10頁まで、
「報告」(400字×25枚) 刷り上がり6頁まで、
「書評」「レターズ」(400字×10枚)刷り上がり2頁まで
を公募いたします。
「論文」については査読します。提出いただいた原稿を査読し、コメントに対
応した再投稿をお願いすることがあります。
応募者は次の応募期限にしたがって電子的な原稿用紙(MSWordのテンプレート)
に書き込み投稿して下さい。
【応募期限】
執筆の申込み:2021年6月30日
投稿原稿の種別(例えば「論文」「報告」など)と仮題を記し執筆の申し込みを
下記編集委員長宛てにお送りください。
投稿原稿締切:2021年7月31日
投稿原稿締切り(レイアウトまで含めた完成原稿を、メールにて下記編集委員長
宛お送り下さい。その際、電子メール本文に
1.タイトル
2.氏名
3.所属 を明記してください)
【原稿用紙】のフォーマットは下記からダウンロード出来ます。
JECOMSホームページ→各種書式
→論文、報告フォーマットのダウンロード
→ … 論文,報告フォーマット ←ここをクリックWord文書です。
http://www.jecoms.jp/format/
【原稿等提出先】
Eメール:nkikuchi@staff.kanazawa-u.ac.jp
編集委員長 菊地直樹 あて
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2.2021年度・総会開催のお知らせ
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来る5月15日14:00からオンライン(Zoom使用)で総会を開催します。
日本エコミュージアム研究会 2021年度総会・次第
○日 時:2021年5月16日(日)14:00~15:00
○会 場: オンライン(ZOOM使用)
○議題
1.事務局報告 会員状況及び会費納入状況の報告。
2.事業報告
3.決算・監査報告
4.事業計画
5.予算案
6.その他
参加される方は、準備の都合上あらかじめ下記のアドレスから参加の意思表示
をお願い致します。
googleフォームから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScR90PQ2jH90NTyj6wLShr3b__HdgLbspQ0tOgv6_8X7rxr5g/viewform?usp=sf_link
ZoomのIDとパスコードは、開催3日前までに会員の皆様にご連絡いたします。
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3.事務局からのおしらせ
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会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ148号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   148号   <2021.4.4>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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全国的に暖かい今年の春、桜前線は間もなく津軽海峡を越えるそうです。当
地(伊勢地方)では、先日の強い風でもう桜も終を迎えています。その華やか
な季節のイメージも盛り上がらないうちに時が過ぎていきます。コロナ禍の中
何も出来ないでなく、この時に出来る何かを探さなければならないのでしょう。
(中野)
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【目次】
1.コロナ禍の中のエコミュージアム
2.事務局からのおしらせ
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1.コロナ禍の中のエコミュージアム
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大原一興
この1年ほど、様々なセミナーがオンラインで行われるようになりました。ミ
ュージアムの世界でも、多くのシンポジウムが世界中で行われています。会場
確保が必要ない面で、むしろ以前より活発になったかもしれません。
エコミュージアム、コミュニティミュージアムについても、いくつもセミナ
ーや事例報告会が開かれていますが、コロナ禍にどう対応すべきか、というテ
ーマのセミナーがひっきりなしに開かれ、各地の試みが報告されています。一
般的にミュージアムとしての対応としては、来館者を迎えることができない状
況での工夫としては、動画配信などwebの活用に力をいれるようになりましたが、
小さい館では技術的・財政的になかなか動画編集などでは苦心しています。
とくに資金力の無い日本のエコミュージアムなどではこれまで現地見学会など
を重視してきただけに、なかなかデジタル化に移行するのも難しいようです。
地域博物館の活動としては、コロナ禍によって引き起こされているその地域の
現代の出来事を精力的に収集しアーカイブ化していく試みが、日本でも行われ
ています。
一方、エコミュージアムならではの活動としては、新型コロナウイルスの理
解は当然として、まず発症者などのために地域限定的なきめ細かな情報提供や
相談体制を設けたり、エコミュージアムの持っているコミュニティファームで
野菜などを栽培し地域住民に食糧供給を支援する、などの取り組みなどの事例
に、なるほどと思いました。みな、活動停止してしまうのではなく、できるこ
とを何かしら見つけて対応しているようです。あいかわらず感染状況の劣悪な
ブラジルでのエコミュージアムから、現在の状況は二重に悲惨である、つまり
コロナ感染という不幸に加えファシズムという不幸が重なっているという問題
提起が印象的でした。地域社会のウェルビーイングを考える上で政治も大きな
課題だということを市民が自覚することも重要だと思います。
(大原一興)
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2.事務局からのおしらせ
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毎号発行が遅れています機関誌、25号をやっとお届けしました。
次号への投稿案内も間もなく出せると思います。ぜひ振ってご応募ください。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ147号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン    147号 <2021.3.3>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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コロナ19、政府の「緊急事態宣言」、今後の対応が気になる今日です。
季節は春近づくなか、気分は晴れやかにとは、まいりませんが、せめて部屋に、
花一輪でも飾ってみませんか。                 (中野)
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【目次】
1.「地域デザインとエコミュージアム」
2.「JECOMSに入会した理由と学びたいこと」
3.事務局からのおしらせ
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1.地域デザインとエコミュージアム
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(株)丹青研究所 大山由美子
社会が大きく変わろうとする現在、エコミュージアムの「環境における人間
の博物館」という概念が大きな意味を持ってきた。地震や豪雨などの大災害、
温暖化がもたらす生態系の変化により、安全・安心・心地よい地域のデザイン
が注目される。
ヨーロッパ景観条約(2000年策定)で定義された景観は、「人々に知覚され
るエリアであり、その特徴は、自然の作用、人間の作用、あるいは自然と人間
の相互作用による結果の表れである」とある。日本で景観法が施行されたのは2
005年で、各自治体で条例が制定され、地域の自然・歴史・文化を大切にした景
観計画が策定された。
当方の生活圏でもある東京都台東区景観計画では、目標像として「思い出を
守り、思い出を生み出す」と掲げられている。生活者の心を大切にする姿勢が
現れていて、地域の遺産を守り、先人の知恵に学び、将来を創造していく活動
が求められる。まさに、多様なエコミュージアム活動が地域のデザインへ大き
な役割を果たすのである。                (大山由美子)
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2.「JECOMSに入会した理由と学びたいこと」
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富山淑子
皆様、こんにちは。
会員の富山淑子と申します。メルマガに初投稿させていただきます。
*自己紹介と地域の活動
私は、大手出版社の出身で、旅の雑誌の編集制作を中心にPRに関わるお仕事に
携わってきました。現在は、お家で仕事をしながら、NPOなどで地域の旅や自然、
文化に関わる企画やPRに取り組んでいます。とても嬉しいことに、今年から学
芸員の資格をいかして地域資料館の企画やPRを担当することになりました。
大学での専攻は芸術(文芸)で、社会人になって、社会心理学やNPOのマネジメ
ント等を通信制の大学・大学院で学びました。日本画や水彩画を描くのが趣味
です。
*JECOMSに入会した理由と学びたいこと
前々からエコ・ミュージアムに興味があったのですが、その概念や仕組みをど
のように実際の活動にいかしたら良いのか学んでみたかったからです。また、
数年間関わった地元の国立公園における活動を通して、国立公園とエコ・ミュ
ージアムの関わりについても知りたいと思いました。みなさまの研究発表など
を拝見することで、エコミュージアムの概念や意義、方法を学べたら嬉しいで
す。実践的な手法を学べるワークショップなどにも参加してみたいです。
*JECOMSでしてみたいこと
「旅」の視点からエコ・ミュージアムを捉え、現在取り組んでいるNPOなどの活
動にいかせたらと思っています。できたら、その活動を通して考えたことや気
づいたこと、事例をレポートしてJECOMSで発表できたら良いな、とも思ってい
ます。まだ始めたばかりなので具体的には述べられませんが「地域の手しごと
」について興味があります。
*博物館に関わる最近の体験
昨年12月に、NYにある「メトロポリタン美術館」のオンラインツアーに参加し
てみました。こちらは、博物館の主催ではなくNY在住の旅のプランナーさんが
企画した個人ツアーです。パンデミック以降、様々な旅行会社が独自のオンラ
イン体験ツアーを提供し始めましており、私もいくつか体験しています。メト
ロポリタン美術館は、数年前に行っているのですが、今回懐かしくなり申し込
んでみました。旅のプランナーらしい、NY案内を交えた丁寧な博物館のガイド
は、心温かなもので、自宅でくつろぎながら、インタラクティブに大好きな博
物館を楽しめて満足しました。実際に足を運ぶのがベストかとは思いますが、
より多くの人に博物館に親しんで貰いやすいかなあ、とも感じました。
(富山淑子)
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3.事務局からのおしらせ
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今回は、新しい会員からご投稿頂きました。以前からの会員の皆さんもぜひ
身近な出来事ひとつでも、ご投稿下さい。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ146号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  146号   <2021.2.4>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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コロナ19、政府の宣言のあるなしにかかわらず、緊急事態がつづいている事
に変わりはありません。個々人のなすべき事は、自ずと限られます。その中で
の小さな工夫、努力しかありません。何か少しでもアイディアがあれば積極的
に、身近な各種窓口に提案したいと思います。ところでいつまで「新型コロナ」
と呼ぶんでしょうか?もう3年目です。日本は、台風の呼び名を海外の名称と
は(女性名)別に合理的に番号付けしていますが、世界ではcovid-19、日本で
も「コロナ19」と固有名つけて呼んだ方が認識しやすくなるんでは? (中野)
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【目次】
1.日本にエコミュージアムいくつあるの?
2.つなぐ人フォーラム開催のご案内
3.事務局からのおしらせ
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1.日本にエコミュージアムいくつあるの?
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菊地直樹(金沢大学)
日本にはいったい、いくつのエコミュージアムがあるのでしょうか?単純な
問いですが、おそらく誰も明確に答えられないと思います。正式な(認定され
た)エコミュージアムというものがないので、数えることができないからです
。よく比較されるジオパークは2021年1月末現在、日本ジオパーク委員会によっ
て43地域が認定されています。数は明確です。
ジオパークと異なり、エコミュージアムは学術委員会といった第三者機関に
よって認証される活動ではありません。この特徴は、エコミュージアムの「分
かりにくさ」の一因になっています。どんな活動がエコミュージアムなのか。
どこまでがエコミュージアムであるのか。明確な基準がなく、活動の評価も難
しいからです。認証されるという目標もないため、何に向かっていけばいいの
か、関係者で共有することもなかなか難しいです。第三者機関によって評価さ
れるわけではないエコミュージアムは、地域の人たちが主体となって、自分た
ちでエコミュージアムとは何かと考えなければ、活動をすることができないで
しょう。
社会経済の不確実性が増し、未来も見通せないなか、創造社会という考え方
が提唱されています(井庭崇,2019,『クリエイティブ・ラーニング』慶應義塾
大学出版会)。自分(たち)がつくりたいと思うものを自分(たち)でつくる
ことができるようになることが、生活・人生における「豊かさ」を象徴すると
いう考えです。こうした時だからこそ、エコミュージアムの分かりにくさが重
要なのかもしれません。なぜなら、自分たちの地域のエコミュージアムとは何
かと考え、協働的に活動することから生まれる豊かさがあると思うからです。
(菊地直樹)
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2.つなぐ人フォーラム開催のご案内
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第13回つなぐ人フォーラムonline 開催概要
■名称:第13回つなぐ人フォーラムonline
「“つなぐ”は誰かをあたためる~コロナ時代の“つなぐ”考える実験
場~」
■日程:2021 年 2月 20 日(土)10:00~18:30
■プレイベント:上記をメインイベントとし、初参加者を対象に下記のプレイベ
ントを行う
前々夜祭part1:2021年2月10日(水)20:00~22:00
前々夜祭part2:2021年2月15日(月)20:00~22:00
前夜祭(交流会):2021年2月19日(金)20:00~22:00
■会場:テレビ会議システムZoomを用いたオンラインイベント
■主催:第13回つなぐ人フォーラム実行委員/公益財団法人キープ協会
■後援(昨年度実績):特定非営利活動法人 持続可能な開発のための教育推進
会議(ESD-J)
NPO法人 日本エコツーリズムセンター
公益財団法人 日本環境教育フォーラム(JEEF)
一般社団法人 日本インタープリテーション協会
一般社団法人 日本環境教育学会
日本エコミュージアム研究会
特定非営利活動法人 自然体験活動推進協議会(CONE)
■つなぐ人フォーラムとは?:
「一人ひとりの想いを社会につなぐには、どうすればよいだろう?」
「つなぐ人フォーラム」は、さまざまなジャンルで「つなぐ活動」をしている人
たちが集う場。互いの経験や知恵を共有することで、現場で感じる壁を乗り越え
るヒントや人脈が見つかります。繰り広げられる数々のプレゼンテーションやワ
ークショップから、新たなつながりが生まれます。それを きっかけに、異なる
分野で活動している人からヒントを得るだけでなく、それぞれの想いを掛け合わ
せ た仕事がはじまることも。そして、視野が広がり、全国に友達ができて、誰
かの熱い思いにふれることで エネルギーがチャージされる・・・2008 年から清
里・清泉寮を会場に行ってきた「つなぐ人フォーラム」 は今年で 13 回目。今
回はオンラインで、コロナ時代の“つなぎ方”について皆さんと語り合い、考え
ます。
さまざまな分野で活動する実行委員がフォーラムの企画・運営に携わり、「みん
なに紹介したい!」と思うゲスト(ツナギスト)といっしょに参加します。ツナ
ギスト&実行委員が提供する45分プログラムが、今回のフォーラムのメインです
。 実行委員・ツナギスト・参加者の全員が参加費を出し合い、費用をまかなう
フラットな場であることも、このフォーラムの特徴の1つです。
■対象者:
「つなぐ人フォーラム」には、暮らしやすい世の中をつくるために活動する、実
にさまざまな分野の人たちが集まります。「地域や街の人々をつなぐ活動」「(
野外などで)自然と人をつなぐ活動」「(博物館などで)モノと人をつなぐ活動
」「(サイエンスコミュニケーションなど)科学と人をつなぐ活動」「子どもや
大人をめぐる多様な活動」などなど。ほかにも、メディアを通じて、医療・福祉
を通じて、建物・デザインを通じて、ワークショップを通じて、などなど・・・
世代や立場を越えて、互いに学びあう雰囲気、挑戦する人を応援する空気感、背
伸び不要の居心地の良さがあります。これが源泉となり、思いもよらない化学変
化が起こり、新たな可能性を生み出しています。「つなぐ人フォーラム」は、こ
れからの時代の“つなぐ”を模索する実験の場です。
■構成:計80名を予定
・実行委員:12名
・ツナギスト:約20 名
・一般参加者:約40 名
・事務局:5 名
■おもなプログラム:
「10 分プレゼンテーション」(前々夜祭)
コロナ下での活動の気づきなどをテーマに参加者によるプレゼンテーション。
初参加の方にとっては メインイベントにむけてのウォーミングアップの時間で
す。
「45 分プログラム」(メインイベント)
実施者は、実行委員がお誘いした多様なジャンルの専門家「ツナギスト」の方
々です。  プログラムの内容は、プレゼンテーション、参加型ワークショップ、
アクティビティ体験、ブレーンストーミング、等々です。活発に意見交換や情報
交換が行われ、たくさんの“つながり”が生まれる時間です。
「脳みそと人脈をシェア!! 企画へつなげる60分」(メインイベント)
45分プログラムなどでの出会いや交流をきっかけに、今後の自分の活動へつな
げるための語らいの場です。
■料金(選択制):
・3,000円 (参加費)
・5,000円 (参加費+ちょこっとセット)
・10,000円 参加費+よくばりセット
この他に+3,600円でジャージーミルクデザートセット
つなぐ人フォーラムは、例年清泉寮にて開催していました。清泉寮で供されるカ
レーやソフトクリームなどが、フォーラム参加者を「美味しい」で「つなぐ」役
割をしていました。今回は、オンラインでの実施ですが、離れていても同じもの
を味わう事で、つながりの種になるかもしれません。
「ちょこっとセット」
有機ジャージー牛乳 500ml、清泉寮ビーフカレー、ミルクパン
「よくばりセット」
有機ジャージー牛乳 500ml、清泉寮ビーフカレー2つ、ミルクパン、カンパー
ニュ、
オランジュショコラ、ジャージーホワイトウインナー、ジャージー飲むヨーグル
ト 250ml
「ジャージーミルクデザートセット」
シュークリーム 3 個、ミルククロール 3 個、アイスクリーム 3 個
■第13回つなぐ人フォーラムonline実行委員長
高橋 真理子(星つむぎの村)※実行委員長
梅崎 靖志(風と土の自然学校)※実行委員長
小笠原 啓一(産業技術総合研究所)
岡田 英之(関西ふくしグラレコグループ「むす部」)
染川 香澄(ハンズ・オン プランニング)
田中 咲子(会社員)
中西 紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン)
林 浩二(千葉県立中央博物館)
平原 由樹(うふふなミカン)
松田 佳代(フリーランス学芸員)
三原 重央(合氣自然研究所)
吉田 立(塩野義製薬株式会社)
■お申込み先(peatix):https://tsunagu13.peatix.com/view
■事務局ホームページ:http://tsunaguhito.wixsite.com/official
■事務局:公益財団法人キープ協会環境教育事業部
TEL 0551-48-3795
E-mail eventee@keep.or.jp
担当:山下、西尾、岡野
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3.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
今回も、「つなぐ人フォーラム」から会への後援依頼あり、ご紹介しました。
後援のあるなしにかかわらず、エコミュージアム関連の行事などへのご参加さ
れた方は、感想文などをメルマガ掲載にお寄せいただけるとありがたいです。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ145号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  145号 <2021.1.3>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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新年明けましておめでとうございます。
すべてに困難な時代のなかにあっても、その中で生き抜く知恵と努力で明日を
目指して進みたいと思います。
元理事の今井信吾さんが以前、当地伊勢にこられたおり「この地方には餅屋
さんが多い!」と言われ、余り意識してなかった私は、改めて見回すと、赤福
餅、お福餅、返馬餅、二軒茶屋餅、くうや餅とありお伊勢参りの土産品として
それぞれに永い歴史を持っています。日本人の正月には欠かせないお餅と思っ
てますが最近の若い人たちの食文化からは大分遠のいているのでしょうか?
(中野)
========================================
【目次】
1.大福餅とエコミュージアム
2.事務局からのおしらせ
========================================
■■■================================================================
1.大福餅とエコミュージアム
================================================================□□□
馬場憲一(法政大学)
私は甘党です。特に餅菓子の大福餅は大好物です。
大福餅と一口に言っても、餡(あん)や餅皮によっていろいろな種類の大福餅
が作られていて、和菓子店を訪ねると個性ある大福餅に出会うことができます。
その大福餅を口に頬張りながら日本のエコミュージアム研究の現状を考えた
時に、ふっと頭の中に浮かんだのが、エコミュージアムは大福餅に例えること
ができるのではないかと・・・。
エコミュージアムは「博物館(ミュージアム)」であり、当然、博物館の機能
なくしては成り立ちません。言うまでもなく博物館の機能とは資料の収集・保
管、調査研究、展示、教育普及です。なお、エコミュージアムの資料は現地保
存なので資料の「収集・保管」は行わないと理解されていますが、フランスで
のエコミュージアム活動をみると動産的な資料はコア施設でしっかりと収集し
資料目録を作成し保管していますので、エコミュージアムでも博物館としての
機能は変わりません。
さて、その博物館の機能をみていくと資料の収集・保管、調査研究は博物館
活動の根幹を成すものであり、大福餅に例えれば餡にあたり、展示や教育普及
の活動はその餡の周りを包む餅ということができます。
大福餅に例えてエコミュージアムを表現してみましたが、日本のエコミュー
ジアム研究ではこれまで餡や餅の部分にあたる資料の収集・保管、調査研究、
展示、教育普及についてほとんど論じられることはありませんでした。これで
はエコミュージアムの「味」やその「食感」の良さがどのように醸し出されて
くるのかわかりません。これからはエコミュージアムを博物館関係者などに正
しく認識してもらうためにも、大福餅の餡と餅に例えた部分を論じ、所謂、伝
統的博物館( = 屋根のある博物館)とは違った味をもつ「エコミュージアム」の
存在を博物館の機能論から理解してもらう必要があると思っています。
(馬場憲一)
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2.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
昨年は、コロナ禍の中にあって、会としても初めてのオンライン化がいくら
か進みました。残念ながらまだまだ当分の間は、この状態が続くと思いますが
オンラインによる便利さは、取り入れつつ生きた交流の大切さを忘れずに活動
を続けていきたいものと思います。
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ144号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  144号  <2020.12.08>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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【目次】
1.2020年度研究大会のお知らせ
2.吉兼秀夫・会長より
3.事務局からのおしらせ
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1.2020年度研究大会のお知らせ
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2020年度日本エコミュージアム研究会研究大会を、以下の様に開催いたします。
皆様ふるってご参加ください。
〇ZOOMによるオンライン開催
〇日 時:2020年12月13日(日)14:00-17:00 研究発表会
プログラム
開始時刻
●14:00(発表者は13:30から通信テストを行いますので、接続してくだ
さい)
開会 司会:大原一興
(各発表15分、質疑10分、交代・準備5分)
●14:10 発表1
森屋雅幸(江戸川区教育委員会)
「文化財建造物を拠点とした地域住民主体のエコミュージアム的事業―山梨県都
留市尾県郷土資料館を事例として―」
1990年代の初頭から山梨県都留市小形山に所在する尾県郷土資料館では、地域住
民からなる尾県郷土資料館協力会が地域づくりに資する活動に取り組んでいる。
資料館は明治期の擬洋風の学校建築であり、協力会はその美化・清掃だけでなく
、ここを拠点として小形山地域の史跡・名所をネットワーク化して案内する取り
組みをしており、エコミュージアムに類する活動に取り組んでいる。本発表では
、尾県郷土資料館を拠点とする尾県郷土資料館協力会の活動史とその活動が地域
に何をもたらしたのか論じる。
●14:40 発表2
倪雪(東京藝術大学大学院)、大山由美子(丹青研究所/武蔵野美術大学)
「中国貴州省地捫トン族人文生態博物館にみる民営エコミュージアムの現状と課
題」
中国初の民間運営による地捫トン族人文生態博物館を2019年に訪問した。「地域
文化の記録」を活動の根幹に据え、地域に関する保存センターなどを設置した。
また、住民へは技術・資金・教育面などでのサポート、地域文化のSNSによる発
信、企画展の開催、グッズのデザインと販売なども支援している。課題としては
、出稼ぎの人が多いため高齢者のみで伝統文化を保存していくことや、伝統的な
木造建築の保存・継承の難しさなど、地域文化の伝承と地域の発展との矛盾を抱
えている。観光と文化の共存、持続可能な観光産業など、今後の取り組みを考察
する。
●15:10 発表3
井上敏(桃山学院大学)
「エコミュージアムと文化遺産の保護思想ー日本の文化財政策のこれから」
エコミュージアムには文化遺産の現地保存の思想がある。この点については博
物館学の理論では収集事業といえるのかが問題になることが多い。一方で世界の
文化財・文化遺産の政策においては現地保存の思想がある一方で、それが絶対と
いうわけでもない国や地域もある。また保存していくということはその文化遺産
の修復や復元の在り方についても問題となる。そういった諸問題を踏まえつつ、
エコミュージアムの文化遺産の保存思想と日本の政策の方向性を交えながら、今
後のエコミュージアムの理論を整理していく一歩としたい。
●15:40 休憩(10分)
●15:50 発表4
大原一興(横浜国立大学)
「エコミュージアムに関する国際会議等における議論の経緯 40年間を振り返っ
て」
ICOM1971年大会において、初めてecomuseeという言葉が発せられてから、この
40年間に、情報交換や研究交流などの数々の国際的な会議が世界各地で開催され
、各国の連携組織や国際的なネットワークが成立されてきた。各時点における議
論のテーマや、国際的動向などについて概観し、エコミュージアムに求められて
いるテーマなどについて整理し、これまでとこれからの役割について考察したい。
●16:20 セッションまとめ 大原
●16:25 参加者による近況報告・話題提供、各地エコミュージアムプロジェクト
からの報告、
オンラインフォーラムの報告など
●16:55 閉会 会長:吉兼秀夫
●17:00 終了
○発表者へのお願い
発表はZOOMで行います。
基本的にパワーポイント等の画像を、共有画面で提示してもらいます。
手元用に配布するレジュメ等の発表資料は前日12日の夕方17時まで、PDFファイ
ルで事務局jimu@jecoms.jpまで、メールタイトル「研究発表会資料」お送りくだ
さい。当日、開始までに参加者に配布し、共有します。
参加者全員に、事前に、ZOOMのURL、ID、パスワード等をお知らせします。
発表者は13:30から通信テストを行いますので、接続してください。
発表時にはカメラ、マイクをonにしていただきますが、質問時以外の聴講時には
マイクをミュートにしておいてください。
特別な理由ない限りカメラは全員最後までonのままとします。
発表内容は、後日、機関誌『エコミュージアム研究26号』への論文、報告として
投稿していただきますので、よろしくお願いします。
(担当理事:大原一興)
○連絡先
e-mail:ohara@ynu.ac.jp 担 当 大原一興(横浜国立大学)
または jimu@jecoms.jp  事務局 中野喜吉
■■■================================================================
2.吉兼秀夫・会長より
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コロナ禍が収まらない中、エコミュージアム活動にも大きな影響が出ていま
す。しかし、エコミュージアムの重要性はますます増加しています。また屋外、
自然、地元、ゆっくりといったキーワードが見られるコロナ禍状況の人々の意
識はエコミュージアムに関心を持つ良い機会にもなっていると考えます。
また、自然災害が重要な地域の記憶として重視されるように、コロナの感染と
その影響の記憶も重要なエコミュージアムが収集すべき記憶になると思います。
また以前も報告しましたがエコミュージアムを標榜しないが、背景となるコン
セプトがエコミュージアムと親和性の高い事象が最近多く現れていることが気
になります。これらの活動との連携やエコミュージアムの可能性を探ることも
大切と思います。事例については前回の平野区の全国大会の報告として機関誌
25号に原稿を投稿しました。
一方エコミュージアムとしてのコアな活動とはどういうものかを見極めるこ
とも重要と思います。大原前会長が紹介されたイタリアで検討されたエコミュ
ージアムの評価基準を参考に(大原一興 2011「産業遺産の保存活用とエコミ
ュージアム」かわさき産業ミュージアム講座記念論文集、3-9ページ参照)エコ
ミュージアムの評価視点を次のように考えます。「地域主体で多様なまなざし
を向けながら参加し結果よりも活動過程を重視した活動なのか。地域の特性を
踏まえ一定文化圏における時間軸を意識した現地保存型・分散型博物館(地域
全体が博物館)をめざしているのか。地域の記憶を統合し自文化の自分化を経
て新たな文化創造に貢献しているか、観光やアートの活用(来訪者のまなざし
と彼らが果たす鏡の役割など)も意識しながら地域社会発展に貢献する活動に
なっているか」ということです。私達の仲間の活動が、エコミュージアム活動
と標榜して活動されている方々の活動内容がこのような基準を満たしているの
かの検討も行なっていきたいと思います。
このたびJECOMSの会長に就任しました。皆様の協力をお願いしたいと思います。
(吉兼秀夫)
■■■================================================================
3.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ143号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  143号   <2020.11.20>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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恒例のエコミュージアム研究会の開催、お知らせが遅くなりましたが、お知
らせです。
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【目次】
1.2020・JECOMS研究大会のお知らせ
2.事務局からのおしらせ
========================================
■■■================================================================
1.2020・JECOMS研究大会のお知らせ
================================================================□□□
2020年度日本エコミュージアム研究会研究大会を、以下の様に開催いたします。
皆様ふるってご発表・ご参加ください。        担当理事:大原一興
〇ZOOMによるオンライン開催
〇日 時:2020年12月13日(日)14:00-17:00 研究発表会 17:00 終了予定
〇発表申し込み:自由研究発表の応募について
(1)研究内容 エコミュージアムに関する研究
(2)応募資格 本研究会会員または複数の発表者の場合、本研究会の会員が含ま
れていること
(3)申し込み必要事項
発表題目、氏名、連絡先(E-mail)、所属(勤務先)、200字程度の発表要旨。
(4) 研究発表の申し込み締め切り:一週間前の2020年12月5日(日)期日までに
申し込み必要事項をe-mailでお送りください。
(5)発表の方法:ZOOMによる発表とします。
当日の時間帯にご都合のつかない方は、自身で15分程度の発表動画を作成し、
送ってください。
発表資料はPDFファイルでお送りください。当日、参加者と共有します。
○参加登録:氏名、所属、連絡先をe-mailでお知らせください。
メールタイトルには「JECOMS研究大会参加希望」としてください。
会議数日前にこちらから、ZOOMのID,パスワードをお知らせします。
○送付先 e-mail:ohara@ynu.ac.jp
担当 大原一興(横浜国立大学)
※発表者には、後日、機関誌『エコミュージアム研究26号』への論文、報告と
して投稿していただきますので、よろしくお願いします。
■■■================================================================
2.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ142号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  142号   <2020.11.17>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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エコミュージアム活動にも深く関わる改定文化財保護法とその改定に伴う
現状と課題をテーマに文化財フォーラムが開催されます。
馬場憲一・理事よりご案内がありましたのでご紹介します。
========================================
【目次】
1.文化財フォーラム開催のお知らせ
2.事務局からのおしらせ
========================================
■■■================================================================
1.文化財フォーラム開催のお知らせ
================================================================□□□
2019年4月に文化財保護法が改定されました。
法改定は広くエコミュージアム活動にも関わるものです。
その文化財保護法改定に伴う現状と課題をテーマに日本文化政策学会の企画フォ
ーラムを下記により開催いたします。ご関心ある方は奮って参加ください。

1.日時  2020年12月5日(土)  午後1時~3時
2.内容  (テーマ・報告者など)
【基調報告】
新たな文化財行政の現状-文化財保存活用地域計画への取り組みなどを踏まえ-
文化庁地域文化創生本部 文化財調査官  岡本公秀 氏
【実践報告】
文化財保存活用地域計画作成とその後の取り組み
(1)牛久市教育委員会 課長補佐 木本挙周 氏
(2)松本市教育委員会 主任   石井佑樹 氏
【質疑と意見交換】
コーディネーター 森屋雅幸(静岡文化芸術大学)
馬場憲一(法政大学)
3.会場:オンライン(Zoom使用)にて開催
4.参加:無料
5.参加申し込み:事前申込が必要です。
6.その他: 詳細は、以下の「日本文化政策学会企画フォーラム」案内をご覧く
ださい。                          (馬場憲一)
———————————————————
日本文化政策学会企画フォーラム」案内
1.テーマ   文化財保護法改定に伴う現状と課題
-文化財保存活用地域計画と住民参加を話題に-
2.開催日時  2020年12月5日(土)13:00~15:00
3.企画趣旨
文化財保護法が改定され新たな文化財行政が開始されてから1年半以上が
過ぎたが、現在、新たな文化財行政はどのような状況にあり、どのような問題を
抱えているのか。特に今回の法改定で注目される「文化財保存活用地域計画」作
成や「住民参加」という観点からその現状と課題を現場で文化財行政を担ってい
る方々を招いてのその状況をうかがい、参加者との意見交換を通して今後の文化
財政策を考えていくことにする。
4. 内容
(1)開催の趣旨説明(13:00~13:10)     馬場憲一 (法政大学名誉教授)
(2)基調報告(13:10~13:40)
新たな文化財行政の現状-文化財保存活用地域計画への取り組みなどを踏まえ-
文化庁地域文化創生本部 広域文化観光・まちづくりグループ
文化財調査官  岡本公秀 氏
(3)実践報告(13:40~14:20)
文化財保存活用地域計画作成とその後の取り組み
①牛久市教育委員会文化芸術課文化財グループ
課長補佐 木本挙周(たかちか) 氏
②松本市教育委員会教育部文化財課      主任   石井佑樹 氏
〇休憩(14:20~14:25)
(4)質疑と意見交換(14:25~15:00)
コーディネーター 森屋雅幸(静岡文化芸術大学非常勤講師)
馬場憲一
5.会場:オンライン(Zoom使用)にて開催
6.参加:無料  (本会会員の有無に関わらず)
7.参加定員 : 100名 (先着順で受け付けさせていただきます)
8.参加申し込み:事前申込が必要です。
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは11月28日(土)とします。
https://forms.gle/SRKAr8XrUHUWX46SA
当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただいた方のみにお知らせいたしま
す。お届けいただいたメールアドレスに3日前までお送りいたします。
メールが届かない場合は事務局
heritage.history.office@gmail.com
までご連絡ください。
9.個人情報の取り扱い : 参加者の個人情報はこの企画の連絡と事後アンケート
のみにしか使用いたしません。
■■■================================================================
2.事務局からのおしらせ
================================================================□□□
会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ141

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 141号     <2020.11.1>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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いずこも「コロナ」で始まる挨拶文にうんざりの日々ですが、こういう時こ
そ期待したい世界のリーダー達ですが大国アメリカは揺れに揺れその発信に期
待出来る状態ではありません。我が日本も「GO TO ナントカ」が本当の公平な
意味ある施策となるでしょうか?どんな状況の世界になろうとも歴史に学び1
歩づつ先に進まなければなりません。その意味でもエコミュージアム、普遍の
活動を続けたいと思います。(中野)
=======================================
【目次】
1.今期の理事から(1)
2.事務局からのお知らせとお願い
=======================================
■■■■■============================================================
1.今期の理事から(1)
============================================================□□□□□
「私遺産のエコミュージアム」                岩橋恵子
エコミュージアムに関心を持ち始めてこの20余年、国内外のエコミュージアム
を数多く訪れた。そのテリトリーの規模も風景も、具体的に展示されるものも方
法も、どれ一つとして同じものはない。それは、地域とその遺産・資源が、多様
という簡単な言葉で表せないほどに実に豊かなのだから当然といえば当然だ。だ
が、そこにはいつも共通することがあった。つまり人々の暮らしが自然と共にあ
り、地域の自然と人々の生活・生業の関係が生き生きと表現されること。解説し
てくださる方々は、そこに身を置いて聴いている私たちも住んでみたくなるほど
に、その地域に生きることへの誇りに満ちあふれていること。そしてそれらを通
して、訪れる私たちに、自らの生活のあり方を振り返り、生きることの意味を問
いかけていること・・・。コロナ禍にあって、それらが一層鮮やかに脳裏に浮か
びあがってくる。えっ、それで、私が一番印象深いのはどのエコミュージアムか
って?それはもちろん、鹿児島県霧島市隼人町の山里にある嘉例川のエコミュー
ジアムだ。平均年齢73歳、人口200人ぐらいの、創設120年の小さな駅舎を住民が
守りつつ生かしている地域だ。ここは、私にとって特別な「私遺産のエコミュー
ジアム」だ。何と言っても、訪れただけでなく、地域の人々と一緒に創ったエコ
ミュージアムなのだから。
「理事就任の挨拶」                     榎原 亮太
この度、本会の理事を仰せつかりました榎原亮太と申します。
学生時代は地域づくりに興味を持ち、熊本県小国町や東京都新島村などの山村や
離島地域に滞在し、地域の方々とともに地域社会の可能性を探究しました。
もちろん山形県朝日町も訪れおり、創遊館や佐竹家住宅でのヒアリング、りんご
温泉に浸かり、ワイン城で気の済むまで試飲しながら、豊富な地域資源に感動し
た記憶があります。
また大学で学芸員資格を取得し、現在は大学職員をしていることもあり、大学ミ
ュージアムと地域社会との関係性について関心を持っております。
本学には2つの資料館がありますが、1つはキャンパスに隣接する動物園内に設
置されているユニークな資料館です。この大学資源を活用したエコミュージアム
活動が本学においても展開できないものかと日頃から考えております。
今後は、エコミュージアムの更なる発展のため、微力ではありますが少しでも本
会のお役に立てるよう尽力して参ります。今後ともよろしくお願いいたします。
「私とエコミュージアム」                  須田英一
このたび本研究会理事を拝命いたしました須田英一と申します。どうぞよろしく
お願いいたします。
私はもともと考古学が専門であり、神奈川県下の自治体において埋蔵文化財を
中心とした文化財専門職員として勤務しておりました。その実務を通じて、遺跡
そのものや出土資料を中心とした埋蔵文化財だけでなく、長い歴史の中で地域に
根付いてきた民俗芸能、建造物、町並み、自然といった様々な文化財や、それら
を守り伝える地域の人々や団体にも出会い、広く文化財というものに触れる機会
を多く持ちました。
さらに、それらを守り伝えていく地域社会との関わりについて関心を持つよう
になりました。そして、その中でエコ・ミュージアムを知るようになりました。
茅ヶ崎市の「ちがさき丸ごとふるさと発見博物館」、平塚市の「金目エコミュー
ジアム」、福井県勝山市のエコミュージアム活動、大阪市平野区の「町ぐるみ博
物館」、島根県雲南市の「オープンエアミュージアム」等の現地を訪れる機会を
持ちました。これらエコミュージアム活動に触発されながら、これからも活動を
肌で感じながら勉強を進めていきたいと思っております。
「理事就任にあたっての抱負」                森屋雅幸
私は、現在に至るまで、地方自治体において十数年にわたって学芸員として文化
財保護と博物館活動に従事してまいりました。文化財保護では、地域住民が主体
となる文化財保護の在り方を目標として、また博物館活動では、博物館が地域住
民の地域活動の拠点となることを目標として仕事に取り組んでまいりました。こ
れまでエコミュージアムに直接関わる機会はありませんでしたが、こうした経験
と知見を活かして日本エコミュージアム研究会の発展に貢献できればと思います。
また、研究会の活動を通して私自身、エコミュージアムの理論的研究と実践を
深めるとともにエコミュージアムの学術的な振興やエコミュージアムの一般への
普及、さらに次世代のエコミュージアムの研究者や実践者の育成に寄与できるよ
う頑張りたいと思います。
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2.事務局からのお知らせとお願い
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会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。
≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。
▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
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3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

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