日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ159号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   159号  <2022.1.15>

発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉

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新春を迎えました。変異を続ける「コロナ19」3年目となりました。以前の

「当たり前」の生活に戻るには、少なくとも今までの時間くらいは我慢が必要

ではないかと考えています。こんな時代になってしまったからこその考えかた

何かひとつでもプラス方向にしたいと思います。(中野)

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【目次】

1.間もなく役員改選

2.「神島の自然をたずねて」

3.事務局からのおしらせ

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1.間もなく役員改選

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間もなく、2年に一度の役員改選です。普段の会の活動状況を顧みて、それ

ぞれのお考えを運営に反映出来るようこの機会を生かして下さい。

「規約」のページの役員選挙規定の項に「会員は、5名以上の連署を持って本人

の承諾を得て会長候補者及び理事候補者を推薦することができる。」とありま

す。新しい理事の誕生で新たな会の発展を期待します。

(機関誌26号 P.60)   http://www.jecoms.jp/kiyaku/

○役員選挙規定 (一部を抜粋)

2 選挙に際し、選挙人は被選挙者名簿の中から投票用紙に会長1名、理事10名

までを連記し、無記名で選挙管理委員会へ所定の投票締切日までに郵送する。

3 選挙に際し、会員は、5名以上の連署を持って本人の承諾を得て会長候補者

及び理事候補者を推薦することができる。

また、理事会は本人の承諾を得て会長候補者及び理事候補者を推薦することが

できる。

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2.「神島の自然をたずねて」

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中野喜吉(宮川流域エコミュージアム)

「歌島は人口千四百、周囲一里に充たない小島である」と始まる三島由紀夫

の「潮騒」の舞台となった鳥羽市・神島に例年にない穏やかな気候の12月フィ

ールドワークに参加しました。佐田浜マリンターミナルを10時45分発の定期船

に乗り込みました。およそ40分の船旅です。「神島」はお隣の愛知県・伊良子

岬へは3Km程の距離ですが速い潮の流れを避けておよそ14Km離れた鳥羽市の行政

区に入っています。この日、三重県総合博物館・学芸員の津村善博、中川良平

お二人の解説で単なる観光とはひと味違った伊勢の離島の散策が楽しめました。

三島由起夫が訪れた1953年(昭和28)頃は、小説の書き出しの様に1,400人程

いた人口も現在は326人(2021年現在)と4分の1以下の過疎の島となっています。

島内に発電設備があるとは言え少し海が荒れれば1日4便だけの市営の定期船

が止まり正に孤島となります。

その島は、何万年もの大きな地殻の動きの中で日本列島をつくり出して来た

証となる貴重な顔を見せてくれています。日本列島にはドイツ人のE.ナウマン

が指摘した大断層線「中央構造線」を境に大陸側(北側)の領家帯と太平洋側

は南に向かって三波川帯、秩父帯、四万十帯とそれぞれの地域名から名付けら

れた地殻帯があるそうです。また「付加体」(accretionary prismアクリショ

ナリ・プリズム)と呼ばれる日本列島を形作る地質構造の名称を教わりました

。海洋プレートが大陸プレートの下へ潜り込むとき海側の堆積物が削れて陸側

にくっつく、その形状から名付けられたものの様です。それらが圧力やマグマ

の熱により色んな岩石が作られて来ました。黒色片岩、泥質片岩、付加体から

発生した混合した岩石メランジュ等々、島の両端でそれらが顔を出している際

を見て歩きました。

漁師・新治と海女・初江の映画のシーンを思い出しながら高台の「監的哨跡」

に着いた時は一周しても4km程の小さな島ですがそこまでの急な坂道に少々息

が切れました。文芸作品の舞台に触れながら又、地球の大きな自然の営みの一

端に接する事の出来る小さな旅でした。

*監的哨:第二次世界大戦時、伊良湖から撃つ砲弾の着弾を観測した所。

(中野喜吉)

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3.事務局からのおしらせ

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間もなく選挙ですが、2年以上年会費の納入が遅れていると投票の権利があ

りません。お忘れの方は今すぐ会費をお振込下さい。

会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を

お待ちしています。

≪以下は毎号同じです。≫

▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。

また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。

メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一

人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」

2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」

3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」

4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿

下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と

してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。

会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。

1.お名前(本名)

2.E-mailアドレス

3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

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