日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ64号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 64号 <2012.12.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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年末のあわただしい中での政変、津波に破壊され放射能に汚染された東北の行
えに、エコミュージアムを考える私たちの活動はどうあるべきでしょうか。

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【目次】
1.「エコミュージアムと私」
2. 行事のご案内
3.原稿募集のお願い
4.事務局からのおしらせ
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1.「エコミュージアムと私」
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瀧端真理子
JECOMSの皆さま、ご無沙汰いたしております。少し以前に、色々思うところ
あって、JECOMSを退会いたしました。この度、井原さんからの依頼を受け会員
以外でも構わないということでメルマガの原稿を引き受けることになりました。
エコミュージアムと私の出会いは、朝日新聞に掲載された湯本貴和さんの
「屋久島オープン・フィールド博物館」構想でした。当時の切り抜きを家中大
捜索しないと分かりませんが、屋久島全体をフィールド博物館にするという考
え方は斬新で、「エコ・ミュージアム」にヒントを得たと、その新聞記事か、
後日、湯本さんから送っていただいた詳しい資料に書いてあったと記憶してい
ます。

エコミュージアム⇒丹青研究所と調べて、丹青研究所に電話をかけて、『EC
OMUSEUM~エコミュージアムの理念と海外事例報告』(1993)を送っていただ
きました。手元にあるのは、第3刷(1996年版)です。そして1999年頃だった
でしょうか、岩橋恵子先生がフランスのエコミュゼについて報告をなさるとの
ことで、丹青研究所にお邪魔し、またこの頃、JECOMSに入会したのだと思いま
す。

エコミュゼの何が私にとって魅力的に見えたのでしょうか。それは、現地保
存、市民参加、そしてニュー・ミュゼオロジーという言葉でした。JECOMS大会
に初めて参加したのは、岩手県東和町での第6回大会でした。これは大変刺激
的で、カルチャーショックでもありました。プラス面はたくさんの面白い方た
ちに出会えたこと、マイナス面はポストイット・模造紙型、あるいは札挙げ型
(?)ワークショップに、半ば強制的に参加させられたこと。「参加論」の観
点からエコミュージアムに期待を持って参加した私は、短時間で強引に合意形
成を図ろうとする「まちづくりワークショップ」的手法に、大いに出鼻をくじ
くかれました。

その後、JECOMSの理事も務めさせていただきましたが、エコミージアムや研
究会に何を期待するのか、各理事の中でもその目指すところが異なり、ここで
も合意形成や人間関係の難しさを痛感しました。

フランスのエコミュゼ6か所を訪問し(2003年)、またICOM(国際博物館会
議)上海大会でMINOM(新博物館学のための国際運動)の集会に参加して、世
界各地のエコミュゼ実践家の方々とも交流を持ちました(2010年)。いまだに、
エコミュゼの謎は深まるばかりですが、日本国内でエコミュゼの実践をしてい
る訳でもない私は、MINOMの実践家の中で、肩身の狭い思いもしました。

従来型博物館の研究をしている私にとって、ニュー・ミュゼオロジーとそこ
に端を発したエコミュゼは、知的な興味関心の対象です。しかし、故郷と呼べ
る地を持たない私にとって、特定の地域への愛着は残念ながら希薄です。研究
上の関心と実践がリンクしないことが、JECOMSを退会してしまった個人的・内
面的な理由なのだと思います。

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2.行事のご案内
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ハチ蜜の森キャンドルの安藤竜二さんから次の様な新年の行事のご案内です。
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宮城県亘理町で新年花火打ち上げ
応援メッセージを募集しております!

3.11慰霊祭でメッセージキャンドル募集のお手伝いをした亘理町
公共ゾーン仮設住宅自治会「ふれあいの会」では、大晦日から
新年に花火を打ち上げて元気に新年を踏み出そうと計画中です。
併せて全国からエール(応援メッセージ)をもらいたいとのこと。
ホームページより簡単に送ることができますので、ぜひお寄せい
ただけましたら幸いです。
まずはこちらをご覧下さい。よろしくお願い致します。(安藤)
http://samidare.jp/watari/

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3.原稿募集のお願い
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皆さんそれぞれの地域での活動の「ひとコマ」でもご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。
ご投稿いただきたい記事として
1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

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4.事務局からのおしらせ
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会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場として
のメーリングリスト[エコミュージアムML:11]「 日本ジオパーク全国大会に行
って来ました」(淺野さん記事)2012/11/6メーリングリストまで配信済です。
もし届いていない方みえましたら、事務局まで至急ご連絡ください。

今までご利用のml-ecom@ml.ritsumei.ac.jp は閉鎖いたしました。
新しく ml-ecoms@googlegroups.com  をご利用ください。

○2012年度年会費の振込まだの方は、遅くとも年末までにはお願いいたします。

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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380    (変更ありません) (
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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