日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ202号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   202号    <2025.10.5>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 日本エコミュージアム研究会全国大会のご案内
2.事務局からのおしらせ
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1.日本エコミュージアム研究会全国大会のご案内
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1.日時:2025年11月8(土)~ 9(日)

2.場所:兵庫県丹波市・丹波篠山市・三田市

3.概要:本年度はシンポジウム形式ではなく、現地見学会の形で実施します。

目的は丹波地域恐竜化石フィールドミュージアムの事業内容の理解と現地視察
です。本事業は2006年に考古学ファンの住民2名による丹波竜化石の発見をき
っかけに丹波竜発掘調査が始まり、博物館(人と自然の博物館)、行政、地域
・市民が連携しながら発掘地域(篠山層群)全体を野外博物館(フィールドミ
ュージアム)と位置付け活動する取り組みです。2015年に「丹波地域恐竜化石
フィールドミュージアム構想」を策定、これに基づく活動がスタートしていま
す。丹波市、丹波篠山市には恐竜関連の博物館、資料館、恐竜公園が整備され
、発掘体験など住民参加の取り組みが継続的に実施されています。県立人と自
然の博物館には恐竜タスクフォースチームが設置され、専門研究者が事業全体
の企画・指導を担っています。

4.見学対象:
丹波市立恐竜博物館         (丹波市)
丹波竜の里公園、旧上滝発電所記念館、丹波竜発見地
丹波並木道中央公園、太古のいきもの館(丹波篠山市)
篠山チルドレンミュージアム     (丹波篠山市)
兵庫県立人と自然の博物館      (三田市)

5. 見学会行程(予定)

11月8日(土)

12時30分 篠山口(JR)駅集合
13時00分 恐竜博物館見学(行政担当者解説)
14時45分 丹波竜の里公園(旧上滝発電所記念館、丹波竜発見地)
恐竜化石発見者のお話も聞ける予定。
16時00分 丹波並木道中央公園 太古のいきもの館(担当者解説)

11月9日(日)

9時30分 集合
10時00分 篠山チルドレンミュージアム(解説依頼予定)
13時    人と自然の博物館見学(恐竜化石のクリーニング作業を行う恐竜ラ
ボもあります)

●宿泊は各自予約を予定しております。丹波篠山市内で予約をお願いします。
(午前9時30分篠山城付近に集合できること)

解散は人と自然の博物館(最寄駅:神戸鉄道三田線フラワータウン駅 15時頃)
になります。

6.参加定員  20人

7.申込み方法(申し込み締切10月30日)
下記の申し込みフォームのデータを

担当理事(吉兼)
hideo.yosikane@gmail.com

または事務局
jimu@jecoms.jp

にお送りください。

8.参加費. 10,000円(入館料+現地交通費+諸雑費)現地の移動は貸切バスを
利用します。参加人数により変動があります。(現地までの各自交通費、宿泊
費、食費は含まれません)

●参加申込みフォーム

◆宛先:hideo.yosikane@gmail.com
◆件名:「2025JECOMS全国大会・参加申込」
———————————————–
1.氏名(ふりがな):
2.所 属:            (会員・会員外)
3.住 所:
4.メール:
5.電 話:
6.同伴者人数:   人(申込者以外に+人参加)
氏名(ふりがな):
計: 人
———————————————–

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2.事務局からのおしらせ
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≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ200号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   200号   <2025.08.21>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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この暑さ加減の異常さ、皆さんどう過ごされてますか?
もう数十年も前ですが西丸震哉著で「異常気象」のタイトルで食料危機との関
連を論じた本があった気がします。今のはもう異常でなく「恒常的」な暑さで
今後も続き逃れようがない気がします。しかしこのときは地球が冷える方向の
話で恨めしい思いです。
ところで暑い夏、お盆が来るときは終戦の日、今年は丁度80年の節目となり
ました。今現実の戦争の真っただ中の世界にいる私たちは単なる歴史の日とし
てでなく、何かより具体的な行動をすべき時ではないでしょうか。(中野)

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【目次】
1. 「よこすかルートミュージアム」のサテライトを訪れて
2.事務局からのおしらせ
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1.「よこすかルートミュージアム」のサテライトを訪れて
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須田英一

昨年の9月に、「よこすかルートミュージアム」のサテライトである横須賀市
の猿島等を訪れる機会を得た。卒業論文で戦争遺跡を取り上げる学生達と現地
を実見するためであり、横須賀市教育委員会で戦争遺跡をはじめとする近代の
文化遺産を長年にわたって担当された野内秀明氏にも同行して頂いた。訪問先
は猿島、第三海堡、貝山地下壕、原田弓子記念平和資料室である。

「よこすかルートミュージアム」は市内に点在する歴史遺産や自然遺産、観
光施設をエコミュージアムのサテライトとして位置付け、市内全体をミュージ
アムとみたて、集客力の向上、地域遺産の活用を図ろうとするもので、2021年
から開始された。詳細は『エコミュージアム研究』?27(2022)に掲載されて
いるので、参照して頂ければ幸いである。

訪れた猿島、第三海堡、貝山地下壕は、いずれも「よこすかルートミュージ
アム」の近代化遺産サテライトに位置付けられている。猿島は東京湾に浮かぶ
唯一の自然島で、2015年に千代ケ崎砲台跡と共に「史跡 東京湾要塞」として
、軍の施設としては日本で初めて国指定史跡になった。また両砲台跡は日本遺
産の構成文化財にもなっている。ガイダンス施設が整備され、猿島砲台跡があ
る現在の猿島は、横須賀市により都市公園として整備され、バーベキューや海
水浴、磯釣り等も楽しめる。レンガ積みの砲台施設は保存も良く、猿島専門ガ
イド協会によるガイドもある。

第三海堡は、撤去工事後の構造物は2010年に夏島都市緑地に移設・整備され
、公開されている。京急追浜駅より徒歩でこの公園に向かい、昌子住江氏(NPO
法人アクションおっぱま)の解説を頂くことができた。構造物は規模も大きく
、圧巻であり、これらは日本遺産の構成文化財にもなっている。

徒歩で貝山地下壕に向かった。太平洋戦争末期に横須賀海軍航空隊の施設と
して掘削された地下壕と考えられている。同じくNPO法人アクションおっぱまの
皆さんに壕内のご案内を頂いた。その後、「貝山地下壕保存する会」の代表を
務めた原田弓子さんの戦争遺跡関係資料を公開する「原田弓子記念平和資料室
」を訪れた。戦争遺跡の保存に関わった地域の思いを感じることができた。

第三海堡、貝山地下壕、原田弓子記念平和資料室は初めて訪れる機会を得た
ものだが、地域の方々の保存と平和への思い、ガイドという活動を通じた活用
へかける思いを感じることができた。機会を見ながら他の戦争遺跡のサテライ
トも訪れたいと思っている。                (須田英一)

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2.事務局からのおしらせ
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今回でこのメルマガも丁度200号を迎えました。皆さんのご投稿をお待ちして
います。

≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ201号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   201号   <2025.09.12>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 【JEOMS機関誌への「論文」等の投稿について】
2.事務局からのおしらせ
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1.【JEOMS機関誌への「論文」等の投稿について】
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機関誌「エコミュージアム研究31号」(2026年3月発行予定)への「論文」
及び「報告」の投稿を募集します。投稿は査読つき「論文」(10ページ以内)
と査読無しの「報告」(6ページ以内)を選択することができます。

◎9月30日までに,投稿の申込み,「論文」か「報告」かの原稿種別,
仮タイトルを提出ください。

提出は,必ず下記の担当理事宛にお送りください。

編集委員会 淺野敏久
toasano@hiroshima-u.ac.jp<mailto:toasano@hiroshima-u.ac.jp>

◎原稿提出の締切りは10月31日です。

ホームページ(日本エコミュージアム研究会<https://www.jecoms.jp/>)
の「各種書式」にテンプレートがありますので,これを利用して作成して
ください。

◎原稿の提出は,必ず下記の担当理事宛でお送りください。

編集委員会 淺野敏久
toasano@hiroshima-u.ac.jp<mailto:toasano@hiroshima-u.ac.jp>

◎「論文」については査読を行います。期間は,11月1日~11月30日です。
投稿論文の修正・再査読(予備日)は,12月1日~12月31日です。

◎「報告」については査読は行いませんが,編集委員が書式や内容の確認を
行います。

◎なお,会の財政が逼迫しているために,本号より機関誌1冊の総ページ数に
上限をもうけることになりました。掲載する論文は,全国大会報告のよう
にとします。本号に掲載できなかったものについては,次号以降での掲載
とさせていただきます。

◎投稿内容等についての問い合わせは,編集委員会(淺野)宛にお願いします。

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2.事務局からのおしらせ
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≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ199号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   199号   <2025.07.05>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 2025研究大会開催のお知らせ
2.シンポジウム「地域をみせる~『街かど博物館』が物語る小田原~」報告
3.事務局からのおしらせ
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1.2025研究大会開催のお知らせ
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日本エコミュージアム研究会では、今年度の研究大会を開催いたします。会員
の方はもちろんのこと、会員以外の方でご関心ある方もお誘いください。

■1.日 時:2025年7月19日(土) 13時~16時30分

■2.会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します

■3.プログラム:

13:00 開会のあいさつ (馬場会長)

13:05 プログラムの説明 (井上 敏)

(各発表20分、質疑15分〈交代・準備時間含む〉)

●13:10 発表1
共同発表者:中原愛・大本武・黒島健介(広島大学けんさん部)

タイトル:
「特別名勝三段峡での野外博物館活動における学生の役割について」

要旨:
広島県安芸太田町に位置する三段峡は、国の名勝並びに西中国山地国定公園に
指定されている。2019年度、広島大学の地域貢献事業を契機に本学の教員・学
生と現地のNPO法人が「三段峡ミュージアム構想」を始動し、現在は「広大さん
けん部」として野外博物館の活動が継続中である。
大学から約60km離れた三段峡に学生が通い、現地の関係者と共に観察会や生物
調査など野外博物館の取り組みを実施している。
本報告ではその活動の系譜と学生の役割を明らかにする

●13:45 発表2
発表者: 趙 孫暁(広島大学大学院人間社会科学研究科)

タイトル:
「エコミュージアム的アプローチによる伝統村落の資源再解釈とキーパーソン
の機能ー中国雲南省鳳翔村の保全実践から」

要旨:
中国における伝統村落は、「農村の歴史と文化の生きた化石」として位置付け
られており、2012年以降、国家レベルでの伝統村落保全事業の推進により、各
地で多様な保全および活用の取り組みが展開されている。本研究では雲南省の
ペー族の伝統村落・鳳翔村に注目し、エコミュージアム的アプローチによる保
全実践を事例として取り上げる。とりわけ、参与観察および関係者へのインタ
ビュー調査を通じて、地域資源がどのように再解釈・再構築されるのか、
またその過程においてキーパーソンがどのように位置づけられ、機能している
のかを明らかにする。

14:20 休憩(10分)

●14:30 発表3
発表者: 中原薫(京都芸術大学大学院芸術研究科研究員)

タイトル:
「美術館のエコミュージアム化の取組―具体フィールドミュージアムを中心に」

要旨:
兵庫県芦屋市を発祥とする芸術グループ「具体美術協会(1954-1972)」は、芦
屋公園の松林で1955年に「真夏の太陽にいどむ野外モダンアート実験展」を皮切
りに活動をスタートした団体である。兵庫県阪神南県民センターでは、2025年4
月から具体フィールドミュージアムを開始し、インターネット上での作品公開や
ゆかりの地を巡るマップやまち歩きのモデルコース作成などの活動を実施してい
る。昨年芦屋市立美術博物館で開催された具体出身の美術家今井祝雄氏の個展
「今井祝雄―長い未来をひきつれて」では、美術館で展示することが困難なパブ
リックアート作品について製作者自身が4箇所の作品を説明しながら鑑賞するツ
アーイベントも実施されている。昨年イベントに参加した体験を中心に、今井祝
雄氏の直近インタビュー調査を交えながら、美術館のエコミュージアム化の取組
の今後を展望する。

●15:05 発表4
発表者: 馬場憲一(法政大学エコ地域デザイン研究センター)

タイトル:
「自治体が取り組んでいる「(地域)まるごと博物館」の課題と可能性について
-当該博物館の構想・計画とその取り組みを踏まえて-」

要旨:
2000年代以降の日本においては自治体によって構想・計画され取り組まれてき
ている「(地域)まるごと博物館」と称する事業がある。それら事業の多くはエ
コミュージアムの考え方を取り入れ構想され行われてきている。本発表ではそ
れらの事業の構想や計画、さらに取り組まれている内容などその実態を明らか
にし、「(地域)まるごと博物館」の地域博物館(ミュージアム)としての課題と
可能性について考察していくことにする。

15:40 発表に対する全体での意見交換

16:10 まとめ

16:25 事務連絡(今後の予定など)・閉会のあいさつ(菊池事務局長)

16:30 終了

■4.参加費:無料(本研究会会員の有無に関わらず)

■5.参加定員:100名(定員を超える申し込みがあった場合は本研究会会員を
優先し、非会員は先着順とします)

■6.参加申込み:事前申込が必要です。

事前申込はこちらからお願いします。

https://forms.gle/3MhHHPVHdgEfDheY7

*参加申込みの締切りは7月17日(木)23時59分とします。*

当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただき、定員内で参加が認められた
方のみにお知らせいたします。
お届けいただいたメールアドレスにお送りいたします。
3日前までメールが届かない場合は事務局
E-mailアドレス jimu@jecoms.jp までご連絡ください。

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2.シンポジウム「地域をみせる~『街かど博物館』が物語る小田原~」報告
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大山由美子

6月21日に、日本展示学会シンポジウムが神奈川県立生命の星・地球博物館で
開催されました。JECOMSは後援をしましたので、ご報告します。

今回のシンポジウムは、小田原市と台湾周南市の「街かど博物館」活動を通
して、「地域をみせる展示」の魅力を再発見します。小田原「街かど博物館」
の木工や寄木細工、かまぼこや干物などの名産物が生まれる背景には、自然環
境(火山・相模湾・早川・酒匂川・地下水・多雨・温暖)、歴史・文化的な要
因があります。行政とともに住民が主体となって活動する小田原「街かど博物
館」は、人と環境とのかかわりを探る博物館であるエコミュージアムの一つと
考えることができます。また、台湾の周南市大渓木芸生態博物館(以下、木博
館)は、設立にあたり、小田原「街かど博物館」も参考にしていました。

特別講演では「地域をみせる―街角博物館と共に物語る大渓木博館―」につ
いて、邱君妮氏(国立民族学博物館 機関研究員)によるお話しがありましたの
でご紹介します。大渓木博館学芸員の林依静氏と温欣琳氏もオンラインで登壇
されました。周南市は工業都市でもありますが、大渓区は伝統的な木工芸と歴
史的な街並みで知られる地域です。木博館はオープンして10周年になります。
台湾では民主化に伴い多文化共生が社会の共通価値として形成されるなか、博
物館の社会的役割が変革・拡大されました。木博館はこのような背景のなかで、
人々の協働参画、地方文化の振興という博物館の新しい役割を担っています。
住民の主体性・自立性と専門家との協働性が高く、これが木博館のエコミュー
ジアム活動の基盤となっています。

木博館の特徴は館運営の「博物館」と住民運営の「街角館」で構成されてい
て、現在、11の施設と33の街角館があります。木博館と地域住民による協働の
取り組みは、一つは街角館および行動共学のパートナー、次に現地保存プロジ
ェクト、そして伝統的祭礼文化の保存・振興活動です。

最後に、市民と協働する博物館の可能性について4点がまとめとして紹介され
ました。
①「ヒト」を中心に変革できる組織作り:常に地域住民のニーズを把握でき、
より包摂的で協働的な博物館活動を展開するための制度改革を実施しました。
②「共学」が象徴する協働の意義:木博館は「共学」という博物館活動の中核
概念を構築し、地域住民と直接話し合い、博物館関係者の役割も「指導」か
ら「支援」及び「共に学ぶ仲間」に変化します。
③地域に広がる「フォーラム」:街角館活動では、博物館関係者、地域住民、
来館者が「展示をする側」「展示をされる側」「展示を見る側」という3つの
立場を持ち、日常生活の中で博物館活動を行う機会を創出します。
④権利の共有と文化間の対話:木博館は、博物館の収集、展示、解釈、教育普
及活動の権利を地域住民と共有しており、資源やノウハウの共有を通じて、
市民ミュージアムリテラシー(自立性、主体性、包摂性、協働性)の育成を
図っています。これは「地域住民参画型博物館」の実現です。

このように、台湾の木博館では住民の参画する博物館活動が街角館であり、
エコミュージアムが基本とする住民参加により、固有の自然環境・社会環境か
ら生まれた活きた技術・熱意を展示することで、保存・継承が図られていきま
す。小田原「街かど博物館」でも、住民が運営する「なりわい文化」を展示す
ることで、魅力を高めています。今年の8月には、拠点となる「小田原宿なりわ
い交流館」がリニューアルオープンします。是非、小田原を実感する「街かど
博物館」へも訪れてみてください。               (大山)

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3.事務局からのおしらせ
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≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

日本エコミュージアム研究会全国大会のご案内

1.日時:202511月8(土)―9(日)

2.場所:兵庫県丹波市・丹波篠山市・三田市

3.概要:本年度はシンポジウム形式ではなく、現地見学会の形で実施します。

目的は丹波地域恐竜化石フィールドミュージアムの事業内容の理解と現地視察です。本事業は2006年に考古学ファンの住民2名による丹波竜化石の発見をきっかけに丹波竜発掘調査が始まり、博物館(人と自然の博物館)、行政、地域・市民が連携しながら発掘地域(篠山層群)全体を野外博物館(フィールドミュージアム)と位置付け活動する取り組みです。2015年に「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム構想」を策定、これに基づく活動がスタートしています。丹波市、丹波篠山市には恐竜関連の博物館、資料館、恐竜公園が整備され、発掘体験など住民参加の取り組みが継続的に実施されています。県立人と自然の博物館には恐竜タスクフォースチームが設置され、専門研究者が事業全体の企画・指導を担っています。

4.見学対象:

丹波市立恐竜博物館(丹波市)

丹波竜の里公園、旧上滝発電所記念館、丹波竜発見地

丹波並木道中央公園、太古のいきもの館(丹波篠山市)

篠山チルドレンミュージアム(丹波篠山市)

兵庫県立人と自然の博物館(三田市)

6.見学会行程(予定)

118日(土)

1230分  篠山口(JR)駅集合

1300分  恐竜博物館見学(行政担当者解説)

14時45分  丹波竜の里公園(旧上滝発電所記念館、丹波竜発見地)

恐竜化石発見者のお話も聞ける予定。

1600分 丹波並木道中央公園 太古のいきもの館(担当者解説)

119日(日) 930分 集合

1000分 篠山チルドレンミュージアム(解説依頼予定)

13時   人と自然の博物館見学(恐竜化石のクリーニング作業を

行う恐竜ラボもあります)  

宿泊は各自予約を予定しております。丹波篠山市内で予約をお願いします。(午前930分篠山城付近に集合できること)解散は人と自然の博物館(最寄駅:神戸鉄道三田線フラワータウン駅 15時頃)になります。

6.参加定員  20

7.申込み方法(申し込み締切1030日)

下記の申し込みフォームのデータを担当理事(吉兼)hideo.yosikane@gmail.com

または事務局(jimu@jecoms.jp)にお送りください。

.参加費. 10000円(入館料+現地交通費+諸雑費)現地の移動は貸切バスを利用します。参加人数により変動があります。(現地までの各自交通費、宿泊費、食費は含まれません)

参加申込みフォーム

氏名

所属

住所

メール

電話

同伴者人数

申込者以外に    人参加

メルマガ198号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   198号   <2025.06.03>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 2025年度総会報告
2.エコミュージアム雑記「エコミュージアムは誰のため?」
3.事務局からのおしらせ
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1.2025年度総会報告
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会長 馬場憲一

本会の2025年度総会が5月18日にオンライン(zoom)で開催されましたので、
以下の通り報告をさせていただきます。

1.会務報告
・会員状況及び会費納入状況について、2024年度の入会者10名、退会者1名で、
2025年5月18日現在、正会員数は83名(個人会員78人、団体会員5団体)となり、
2023年度より10名の会員増となった。
・会費の入金は2023年度47件、2024年度49件(個人会員44件、団体会員5件)と
いう状況であった。
・理事会をzoomで 2024/4/13, 5/19, 7/22, 9/15, 11/20, 2025/3/10に6回開催
した。
・メルマガについては185号~195号を発行し、機関誌30号については年度内に
発行することができた。
・事業は、総会、研究大会をいずれもオンラインで開催し、全国大会は対面で
開催した。会員名簿作成事業を2023年度に引き続き行なった。

2. 2024年度事業報告・決算案(議案1)について
・事務局長と担当理事からパワーポイントにより2024年度事業報告・決算案の
説明がなされ、決算書については監事から間違いない旨の報告が行われた。
・議長から質疑を求めるが、特段発言もなく採決の結果、承認された。

3. 2025年度事業計画・予算案(議案2)について
・事務局長と担当理事より、パワーポイントにもとづき2025年度事業計画と予
算案について説明があり、特に予算案については会費納入状況が悪く厳しい
財政状況にあることが報告された。
・議長から2025年度事業計画・予算案(議案2)について意見・質疑を求めるが、
特段発言もなく採決の結果、承認された。

【※】承認された2025年度事業計画は下記の通りです。

(1)研究大会の開催(担当:井上敏理事)
・2025年7月19日(土)午後   zoomによるオンライン開催します。現在、発表
者を募集中です(応募締切りは2025年6月16日(月)21時まで)。詳細は5月7日に
送信したメルマガ 197号を参照してください。

(2)全国大会の開催(担当:吉兼秀夫理事)
・2025年11月8日(土)~9日(日)  兵庫県で対面方式で開催。
・今年度全国大会は「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム」を展開する
兵庫県丹波市、丹波篠山市にて11月8~9日開催予定です。
・2006年丹波竜の化石の発見を機に恐竜化石だけでなく、丹波地域の人たちの
暮らしの風景も、外に広がる展示物と考えて、全部まとめて博物館として楽
しむ2つのコアサイト、4つのサテライトサイトを含む「丹波地域恐竜化石
フィールドミュージアム」を展開しています。今年リニューアルする「たん
ば恐竜博物館」(旧丹波竜化石工房ちーたんの館)見学をはじめ丹波竜を生
かした取り組みを、現地を巡りながら見学したいと思います。なお、丹波篠
山市は地域全体を宿泊施設と考える分散型宿泊施設の先進地でもあります。
詳細は追って御報告します。

(3)機関誌の編集刊行(担当:淺野敏久理事、吉兼秀夫理事)
・第31号を編集・刊行する

(4)会員「自己紹介名簿」作成(担当:馬場憲一会長)
・本事業は2023年度から取り組んだ事業であるが、新入会員もおり、
また新年度を迎え所属なども変更になった会員もいるので、2025年度も継続
し実施していきます。
(5)役員(会長・理事)選挙の実施(担当:選挙管理委員会)
・2025年度で役員の任期は終了するので、年度内に役員改選の選挙を実施しま
す。

以上が2025年度の総会報告です。
本会は昨年度で設立30周年を迎えましたが、財政問題などの課題も生じてきて
います。このためこれまで以上に会員一人一人の積極的な参加による会運営が
求められていますので、今年度も引き続きよろしくお願いいたします。
以上 (馬場)

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2.エコミュージアム雑記「エコミュージアムは誰のため?」
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大原一興
最近聞いたふたつの事例から思うことがある。
ひとつは、市民の参加の様々な文化活動を展開しているH美術館での話し。市民
の利用ニーズが多々ある中で、近年では受験生を含む若者の居場所が地域に不
足していて、ミュージアムもそのひとつとして期待がふくらんでいる。ミュー
ジアム側から若者の参加できるワークショップなどを企画し、多くのティ-ン
エイジャーがミュージアムに来ては活動に参加してなじみの関係になり、浜口
さんの言う「放課後博物館」化が進んできているようで、素晴らしいと思って
いる。最近は、そこで宿題をしたり創作をきっかけに友人とのコミュニケーシ
ョンをとったり居場所としての利用も増えてきた。これは学生だけでなくコワ
ーキングスペースの利用にもつながる。もちろん図書館でも同様のニーズが高
まっている。そこで、館としては居場所利用のスペースを提供してきたところ 、
友の会やら市民から、ミュージアムは文化度の高いところだから、そのような
普段着の学生が日常的に利用することは遠慮してほしいという声が上がって、
結局控えめにしか若者のニーズには応えていない。未だに美術館に来る人の階
層性(Pブルデューの言う美術愛好家たちによるディスタンクシオン)が、「お
高くとまる」高級志向が拭えていない存在なのだと、今もって残念に思う。

もうひとつはエコミュージアムとしても地域のボランティア団体の活動によ
って展開されてきたA町の歴史記念館が、歴史的建築物が復元されることにより
リニューアルされこの8月に一般公開される。これまで、公害や労働争議の負
の歴史を多々持つ地域で、町の観光施設や環境省の環境学習施設、操業時栄え
た企業の多くの建築遺構が保存展示もされてきたが、町の公共施設を借りて地
元の市民団体が活動してきたエコミュージアムの拠点施設が、数年前企業の持
ち物になり、今回移転するかたちで新たな歴史記念館で再出発する。エコミュ
ージアムの手作りの展示品、市民ボランティアによる現地解説がすばらしかっ
たが、数十年経つとやはり人的にも資金的にも運営が困難となり、今回華々し
い過去に焦点をあてたリニューアルは企業の記念事業でもある。かつての、市
民が手作りした模型や撮りためた写真や資料の展示などは、意識的に引退して
もらい、洗練された展示になったという(見ていないのだが設計者から聞いた
話)。労働者の生活や庶民の生活、公害の影響や廃村、強制労働させられた外
国人の生活など、今回扱われなくなった展示も多いと聞く。役宅はじめ当時の
栄華や高級な文化を見せる「きれいな展示」が来訪者を迎え、口当たりの良い
文化的価値を堪能するための場所になるという。

文化施設の一種のジェントリフィケーションである。博物館法の改正により、
博物館の設置主体が社会教育的位置づけから、文化財を活用した観光などの部
署への移行を推進するようになった、大きな社会的流れの中で、高くお金を払
ってまで見る価値のある高級文化とそれを愛でる階層の人たちの自己満足とそ
の増幅が進んできているのかもしれない。地域住民や一般市民の生活文化を表
現するエコミュージアムからは、博物館が遠のいていってしまうのではないか
と危惧する。文化は一部の上級国民のためにあるのではないということをエコ
ミュージアムはもっとも良く知っているはずだ。            (大原)

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3.事務局からのおしらせ
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≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ197号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   197号   <2025.05.07>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 2025年度の研究大会の発表者募集
2.日本展示学会・第44回研究大会開催案内
3.JECOMSエッセイ
4.事務局からのおしらせ
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1.2025年度の研究大会の発表者募集
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2025年度の研究大会の発表者募集を下記の要領により行いますので奮って
ご参加をお願いいたします。                        担当理事:井上 敏

1.開催日:2025年7月19日(土)13時から開催予定

2.開催形式: Zoomによるオンライン開催

3.研究発表の応募について

(1)発表テーマ:自由 (エコミュージアムに関する研究ならば何でも可)

(2)応募資格:本会会員。複数での発表者の場合は本会の会員が含まれているこ
と。

(3)発表時間は各発表15分、質疑10分。

(4)応募締切り:2025年6月16日(月)21時まで

(5) 申し込み必要事項:
1 氏名 (共同発表の場合は共同発表者の氏名)
2 所属 (勤務先や所属団体など)
3 連絡先(住所、E-mail)、
4 発表題目と発表要旨 (200字程度)

(6)申込み方法
井上 敏あてにE-mailで申し込んでください。

1. 件名「JECOMS研究発表申込み」として
2. E-mailアドレス s-inoue@andrew.ac.jp に送信
3. 本文に、上記の申し込み必要事項4項目をを記入してください。

(7)その他
1 発表当日の時間的制約もあり、応募が多数あった場合には選考を行うことも
ありますので、あらかじめご了承ください。

2 発表は、後日、機関誌『エコミュージアム研究』に論文(機関誌10頁以内)、
または研究報告(6頁以内)として投稿が可能です。なお、投稿される場合、
将来、機関誌のweb公開を予定していますので、その投稿に際してはweb公開
について許諾をお願いすることになります。

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2.日本展示学会・第44回研究大会開催案内
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当会が後援する日本展示学会シンポジウムについて、下記の通り決まりました
ので、ご案内します。
以下、日本展示学会ホームページより                      大山由美子
http://www.tenjigaku.com/convention/event44tenjigaku.html

〔記〕

日本展示学会 第44回研究大会 開催のご案内
【 大会テーマ : 地域をみせる 〈小田原編〉 】

日本展示学会では、下記のとおり第44回研究大会を開催いたします。
「地域をみせる」実践を広く展示行為ととらえ、かつて小田原北条氏の城下町
・東海道の宿場町であり、今は箱根観光の拠点である小田原の地で、地域の文
化・自然を活かした生業を展示する「街かど博物館」に着目し、一般的な博物
館とは異なる展示や伝え方を考える機会とします。

< 開催概要 >
会 期: 2025 年6 月21 日(土)、22 日(日)
会 場:神奈川県立生命の星・地球博物館(https://nh.kanagawa-museum.jp/)
(〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499)

主 催:日本展示学会
共 催:神奈川県立生命の星・地球博物館
協 力:小田原市商業振興課(申請中)
後 援:日本エコミュージアム研究会

発表申込:       4月23日(水)~ 5月7日(水)
参加・弁当・交流会申込:4月23日(水)~ 6月2日(月)

【受付フォーム】
※Google form
https://x.gd/kpZxH

【大会プログラム】

◆ 6 月21 日(土)

09:00~13:00 自由見学:生命の星・地球博物館 常設展示室
10:00~11:30 見学会:生命の星・地球博物館 バックヤード見学
※要予約、先着20 名程度
12:00~13:00 大会受付
13:00~16:20 シンポジウム
「地域をみせる ?『街かど博物館』が物語る小田原~」

<特別講演>
邱 君妮(チョウ・チュンニ)氏
(国立民族学博物館・学術資源研究開発センター機関研究員)

林 依静氏(桃園市立大渓木芸生態博物館コレクション・展示チーム チーム長)

温 欣琳氏(桃園市立大渓木芸生態博物館 教育普及チーム チーム長)

※林 依静氏・温 欣琳氏はオンラインでご登壇の予定

<討論会>
Ⅱ-1:パネリストによる講演
1.浅岡 龍馬 氏(小田原市役所商業振興課主 主査)
2.露木 清隆 氏(街かど博物館 寄木ギャラリー 館長)
3.森川 髙弘 氏(街かど博物館 鈴廣のかまぼこ博物館 館長)

Ⅱ-2:総合討論
コーディネーター:大山由美子氏(丹青研究所)
18:00~20:00 交流会:市内飲食店を予定 ※先着順(定員40名)

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3.JECOMSエッセイ
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井上 敏

昨年は私にとって自治体の仕事が倍増した1年でした。私が勤める大学のある
泉州地域=昔の「和泉(いずみ)」国のエリアは和歌山県に接する大阪府の南
部地域です。大学がある和泉市は大阪府下でも住民が増加していた市として有
名でしたが、やはり和泉市も例外ではなく、いよいよ少子高齢化の波が押し寄
せ、その数字も鈍ってきました。

そんな波の中で、私が昨年、和泉市から委嘱された仕事の一つが「和泉市久
保惣記念美術館 運営ビジョン検討委員会委員長」でした。元々この美術館の
評議員(正確に言えば、この美術館を運営する「和泉市文化振興財団」の評議
員)なので、館のお仕事はさせていただいていましたし、博物館学芸員課程担
当の教員でもあるので、私の学生の実習等を受け入れていただいてお世話にな
っていますが、今回はこの美術館の未来を考え、和泉市に提言する仕事でした。

この美術館は昭和57(1982)に開館しましたが、美術館の名前に入っている
「久保惣」とは何?と思われた人もいるかもしれません。和泉市における明治
期から昭和50年代ぐらいまでの主要産業の一つに綿織物業があります。この綿
織物業で昭和52(1977)年の廃業まで100年にわたり和泉の地元企業として大き
な成功を収めたのが、「久保惣」で、その「久保惣」とは久保惣太郎氏を家長
とする一族の総称で、同氏が代表を務めた会社名でもあります。

その「久保惣」が昭和52年に廃業し、国宝・重要文化財を含む約500点(第一
次久保惣コレクション)の美術品と共に、土地、建物、運営基金を和泉市に寄
贈して、美術館は開館しました。その後も「久保惣」から継続して第六次まで
寄贈が行われ、また「久保惣」以外の個人からも寄贈されて、現在では約13000
点もの収蔵品を誇ります。

ですが、その後、新館が建設されたものの、開館以来40年以上が経過し、館
の老朽化が進み、館の全面的な更新が必要となってきました。そういった中で
委員会ではどのような提言をするべきなのかを考えました。これだけの規模と
質を誇るコレクションを少子高齢化、人口減少を迎えていくこの地域で、意味
ある形でどのようにつないでいくのか、を考えるとやはり根本的に地域におい
て、「モノ」と「ヒト」をつなぐ役割は「ヒト」が果たすのであって、絶対的
に「ヒト」がいなくなっていく中でDXなどのデジタル技術だけではどうしよう
もない現実を感じざるを得ませんでした。その点、エコミュージアムからこれ
まで色々学んできて、考びえたこと、それはエコミュージアムとは「地域を考
えること」であると改めて感じた仕事でした。                   (井上)

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4.事務局からのおしらせ
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≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

メルマガ196号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   196号   <2025.04.03>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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【目次】
1. 総会日程のお知らせ他
2. 事務局からのおしらせ
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1.総会日程のお知らせ他
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理事会からのお知らせ

2025年3月10日(月)に開催された理事会において以下の2点が決まりましたので、
お知らせいたします。

1.2025年度総会の開催

・日時 2025年5月18日(日)   午後2時~3時30分(予定)
・開催方法  Zoomでの開催。

議題やZoomURLなどは後日送信させていただきます。

2.今後の機関誌編集方針

(1)機関誌掲載の「論文」「報告」の原稿募集は常時行い、毎号の原稿入稿時
に頁数に余裕のあるものを掲載する。

(2)掲載「論文」については投稿後の査読で掲載可となった日が早い順に掲載
する。

(3)掲載「報告」については編集委員会で内容のチェックが終了し掲載可とな
った日とし、その日が早い順に掲載する。

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2. 事務局からのおしらせ
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今回は、とりあえず総会の日程お知らせです。

≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

2025研究大会開催のお知らせ

日本エコミュージアム研究会では、今年度の研究大会を開催いたします。会員の方はもちろんのこと、会員以外の方でご関心ある方も奮って参加ください。

■1.*日 時:2025年7月19日(土) 13時~16時30分*

■2.会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します

■3.プログラム:

13:00 開会のあいさつ (馬場会長)

13:05 プログラムの説明 (井上 敏)

(各発表20分、質疑15分〈交代・準備時間含む〉)

●13:10 発表1

共同発表者:中原愛・大本武・黒島健介(広島大学けんさん部)

タイトル:「特別名勝三段峡での野外博物館活動における学生の役割について」

要旨:広島県安芸太田町に位置する三段峡は、国の名勝並びに西中国山地国定公園に指定されている。2019年度、広島大学の地域貢献事業を契機に本学の教員・学生と現地のNPO法人が「三段峡ミュージアム構想」を始動し、現在は「広大さんけん部」として野外博物館の活動が継続中である。大学から約60km離れた三段峡に学生が通い、現地の関係者と共に観察会や生物調査など野外博物館の取り組みを実施している。本報告ではその活動の系譜と学生の役割を明らかにする

●13:45 発表2

発表者: 趙 孫暁(広島大学大学院人間社会科学研究科)

タイトル:「エコミュージアム的アプローチによる伝統村落の資源再解釈とキーパーソンの機能ー中国雲南省鳳翔村の保全実践から」

要旨:中国における伝統村落は、「農村の歴史と文化の生きた化石」として位置付けられており、2012年以降、国家レベルでの伝統村落保全事業の推進により、各地で多様な保全および活用の取り組みが展開されている。本研究では雲南省のペー族の伝統村落・鳳翔村に注目し、エコミュージアム的アプローチによる保全実践を事例として取り上げる。とりわけ、参与観察および関係者へのインタビュー調査を通じて、地域資源がどのように再解釈・再構築されるのか、またその過程においてキーパーソンがどのように位置づけられ、機能しているのかを明らかにする。

14:20 休憩(10分)

●14:30 発表3

発表者: 中原薫(京都芸術大学大学院芸術研究科研究員)

タイトル:「美術館のエコミュージアム化の取組―具体フィールドミュージアムを中心に」

要旨:兵庫県芦屋市を発祥とする芸術グループ「具体美術協会(1954-1972)」は、芦屋公園の松林で1955年に「真夏の太陽にいどむ野外モダンアート実験展」を皮切りに活動をスタートした団体である。兵庫県阪神南県民センターでは、2025年4月から具体フィールドミュージアムを開始し、インターネット上での作品公開やゆかりの地を巡るマップやまち歩きのモデルコース作成などの活動を実施している。昨年芦屋市立美術博物館で開催された具体出身の美術家今井祝雄氏の個展「今井祝雄―長い未来をひきつれて」では、美術館で展示することが困難なパブリックアート作品について製作者自身が4箇所の作品を説明しながら鑑賞するツアーイベントも実施されている。昨年イベントに参加した体験を中心に、今井祝雄氏の直近インタビュー調査を交えながら、美術館のエコミュージアム化の取組の今後を展望する。

●15:05 発表4

発表者: 馬場憲一(法政大学エコ地域デザイン研究センター)

タイトル:「自治体が取り組んでいる「(地域)まるごと博物館」の課題と可能性について-当該博物館の構想・計画とその取り組みを踏まえて-」

要旨:2000年代以降の日本においては自治体によって構想・計画され取り組まれてきている「(地域)まるごと博物館」と称する事業がある。それら事業の多くはエコミュージアムの考え方を取り入れ構想され行われてきている。本発表ではそれらの事業の構想や計画、さらに取り組まれている内容などその実態を明らかにし、「(地域)まるごと博物館」の地域博物館(ミュージアム)としての課題と可能性について考察していくことにする。

15:40 発表に対する全体での意見交換

16:10 まとめ

16:25 事務連絡(今後の予定など)・閉会のあいさつ(菊池事務局長)

16:30 終了

■4.参加費:無料(本研究会会員の有無に関わらず)

■5.参加定員:100名(定員を超える申し込みがあった場合は本研究会会員を優先し、非会員は先着順とします)

■6.参加申込み:事前申込が必要です。

事前申込はこちらからお願いします。

https://forms.gle/3MhHHPVHdgEfDheY7

*参加申込みの締切りは7月17日(木)23時59分とします。*

当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただき、定員内で参加が認められた方のみにお知らせいたします。お届けいただいたメールアドレスにお送りいたします。

3日前までメールが届かない場合は事務局

E-mailアドレス jimu@jecoms.jp までご連絡ください。

メルマガ195号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン   195号   <2025.03.12>
発行人:馬場憲一  編集:中野喜吉
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最近マスメディアで報じられることもなくひっそりと閉館してしまっている
博物館が増えていると聞きました。「サイレント閉館」なんて言葉があるそう
です。コロナ禍による事も原因のひとつと思われますが、人手不足、経営難と
言って、その後収容物はどうなってしまうんでしょうか?地方でも冠婚葬祭の
簡素化で人のつながりがますます希薄になっています。有形無形の文化の伝承
は今後どうなるんでしょう。(中野)

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【目次】
1. 広島での自然史博物館をめぐる最近の動き
2. 事務局からのおしらせ
========================================

■■■================================================================
1.広島での自然史博物館をめぐる最近の動き
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淺野敏久
広島県は県立の自然史系(総合系)の博物館がない数少ない県の1つです
(ないのは広島県と奈良県のみと言われています)。今世紀になって自然史博
物館を作ることを求める市民活動が立ち上がりましたが,実現には至っていま
せん。ただし,活動が盛り上がった際に,高校の資料室に埋もれていた標本や
在野の研究者が集めた標本などの収集が進み,6万点ほどの学術標本資料が集め
られました。博物館建設が頓挫し,これらの標本類は,おさまる当てのないま
ま,その保管・管理が問題になっています(現状で大部分が廃校になった空調
設備も電気もない学校の中に置かれています)。2022年と2023年には広島大学
総合博物館が,この標本も使いつつ,「県央に自然史博物館がやってきた!」
展を,東広島市の豊栄地区で開催しました。このような活動を続けながら,埋
もれて朽ちてしまいそうな標本資料に目を向けてもらおうとしています。

県立自然史博物館をつくろうという活動は,広島市内で保護が決まった被爆
建築物の陸軍被服支廠や,移転が決まっている放射線影響研究所の跡地などに
取り入れられないかなどの働きかけとして続いていますが,今のところ芳しい
結果に繋がりそうにありません。最近は,自然史博物館を求める運動とは別に
,県内各地に散在する小さな博物館のつながりを深めて,協働のプロジェクト
などを行おうとする機運も高まっています。広島県内では,数年前に,環境教
育などの活動に関わる団体らが,「環境パートナーひろしま」というネットワ
ークをつくりましたが,それと同じように,県内のローカルな自然史系博物館
のネットワークをつくろうというものです。今は,芸北の高原の自然館,江田
島のさとうみ科学館,三段峡ビジターセンターLOUPE,広島大学総合博物館など
が顔を合わせていますが,これからは人の輪,地域の輪を広げていこうとして
います。それぞれの博物館は小さな施設ですが,地域に根ざして,地域の自然
や文化の解説,調査,環境教育の推進に関わっています。自然の楽しさ,面白
さを知る入口としての博物館。県内各地をつなぎ,今の世代と次の世代をつな
ぐ,そんな活動の場をつくっていけるといいなと願っています。
(淺野敏久)

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2. 事務局からのおしらせ
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定例の研究大会は7月頃、また全国大会は秋に開催予定です。
今後お伝えするニュースをお待ちください。

≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

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