日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ102

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 102号   <2016.03.24>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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昨年夏、海外セミナーとして訪れたパリを離れたあとに大きな事件があり、
出くわさなくてよかったとホットしていたところでしたが、またまた訪問先の
ベルギー・ブリュッセルでの爆破事件と、もう何処に居ようと安心出来ない世
の中になってしまいました。当地、伊勢志摩では5月にサミットを控え、警備
が増しています。只やみくもに、ISを憎みたたく事だけを考えていては、真の
解決には及びません。つい昨日の様な気がしますが、もう13年もたってしまい
ました。アフガン、イラク侵攻からのイスラム圏への世界の対応を考えてしま
います。(N)

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【目次】
1.「エコミュージアムとレジデント型研究者」
2.事務局からのお知らせとお願い

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1.「エコミュージアムとレジデント型研究者」
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菊地直樹

エコミュージアムとは、地域社会の内発的・持続的な発展に寄与することを
目的に、住民の参加により環境と人間との関わりを探る活動としくみです。エ
コミュージアムいう言葉を使ってなくても、環境と人間のかかわりを探ること
から、持続可能な地域づくりを実現しようとする動きは、各地でみられるよう
になってきました。たとえば、エコパークやジオパークといったユネスコのプ
ログラムは、地域の生態系や地質の価値を学術的に認定することを軸にして、
持続可能な地域づくりをすすめようとする取り組みであり、その登録地域が急
増しています。1990年代から取り組まれてきたエコミュージアムに時代が追い
ついてきたといえるかもしれません。

ただ、気になることもあります。それは、エコミュージアム活動において、
学術的な視点がやや弱いのではないか、ということです。環境と人間の関わり
を探るエコミュージアム活動において、地域住民の暮らしや思いと学術的な視
点をつなげていくことは大事なことだと思います。しかし、エコミュージアム
に取り組んでいる地域に学術的機関が設置されていたり、専門家が常駐してい
ることは、ひじょうに稀なのが現状です。先に紹介したジオパークやエコパー
クでは、専門員を配置する登録地域が増えてきています。その理由として、地
域住民の主体性を活かす学術的な視点が、持続可能な地域づくりにおいて重要
だと考えられるようになったからではないでしょうか。

今、私は総合地球環境学研究所という研究機関で全国の「レジデント型研究
者」への聞き取り調査やそうした人たちを招いたワークショップなどをおこな
っています。レジデント型研究者とは、「定住している地域の課題解決にむけ
た研究活動をしている専門家たち」のことです。大学の研究者もいれば、博物
館の学芸員、NPOのスタッフ、行政の職員、漁協の職員等とその職種は多様で
す。つまり、レジデント型研究者とはある特定の職種をさすのではなく、上記
の特徴を持った人たちをあらわす言葉なのです。

調査やワークショップを行いながら、レジデント型研究者たちの果たす多様
な役割がみえてきています。たとえば、地域に専門的知識を提供したり、地域
住民とともに専門的知識を活用したり、地域住民や市民と一緒に調査をおこな
ったり、さまざまな関係者のコミュニケーションを促進したりといったもので
す。

レジデント型研究者は、エコミュージアム活動においてもいろいろな役割を
果たすことができるのではないでしょうか。そのためのしくみづくりが、エコ
ミュージアムの一つの課題かもしれません。(菊地直樹)

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2.事務局からのお知らせとお願い
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大変に遅れました20号、やっとお届けいたしました。現在ほぼ編集完了の21
号も続いてお届け出来ると思います。ご迷惑をお掛けいたしました。

≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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2016総会及び研究大会のご案内

2016日本エコミュージアム研究会・総会及び研究大会のご案内

会 場:広島大学東京オフィス408会議室
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6
キャンパス・イノベーションセンター

日 時:2016年7月24日(日)
13:00~14:00 総会
14:00~17:00 研究発表会
17:00 解散

〇担当理事:淺野敏久(広島大学)

<1>研究大会を総会と併せて開催いたします。
<2>それに伴って、研究発表者を公募いたします。

1.研究発表の申し込み締め切り:2016年6月30日(木)

2.発表の申し込み内容

○自由研究発表の応募について
(1)研究内容 エコミュージアムに関する研究
(2)応募資格 本研究会会員または複数の発表者の場合、本研究会の会員が含まれていること
(3)申し込み必要事項
発表題目、氏名、連絡先(住所、電話、FAX、E-mail)、所属(勤務先)、および 発表時の使用希望機器、200字程度の簡潔な発表要旨。

送付先 e-mail:toasano@hiroshima-u.ac.jp

※発表者には、後日、機関誌『エコミュージアム研究22号』への論文、報告
として投稿していただきますので、よろしくお願いします。

メルマガ101

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 101号   <2016.02.07>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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日本ミュージアム・マネージメント学会との共催のかたちで関西例会を開く
ことになりましたので今月のメルマガ発行を早めて、お知らせすることにしま
した。(N)

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【目次】
1.2015関西例会開催のお知らせ
2.事務局からのお願い

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1.2015関西例会開催のお知らせ
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2015年度 日本エコミュージアム研究会(JECOMS) 関西例会

地域資源とミュージアムーエコミュージアムの可能性を考える-

【趣旨】 日本エコミュージアム研究会では昨年8月にベルギーとフランスの
エコミュージアムのスタディ・ツアーを実施し、最新のエコミュージアム事情
を調査してきました。その概略について報告をしていただき、日本ミュージア
ム・マネージメント学会(コレクション・マネージメント部会地域資源研究
会・近畿支部研究会)からの参加者と共に、博物館と地域資源との関わり、そ
してそのしくみであるエコミュージアムの可能性を考えていきたいと思います。
ふるってご参加ください。

●日時:2016年3月26日(土) 13時~17時

●場所:桃山学院大学 梅田サテライト
(詳しいアクセスについてはhttp://www.andrew.ac.jp/work/umeda.htmlを
ご覧ください。)

●参加料:無料

●申込方法: メールの表題を「JMMA・JECOMS研究会参加申込」
として、JMMA事務局(kanri@jmma-net.org)までお申込みください。
また日本ミュージアム・マネージメント学会のHPからのフォーム
(http://ssl.edlnc.net/research/)を使っての申し込みもできます。

●申込締切: 3月24日(木)です。

共催  JMMAコレクション・マネージメント部会地域資源研究会・近畿支部

●プログラム

13時10分~13時15分  開会のあいさつ

井上 敏(JECOMS理事・JMMA理事・コレクション・
マネージメント部会長・近畿支部長)

13時15分~13時30分  趣旨
井上 敏(桃山学院大学)

13時30分~14時10分  現地保存型博物館と文化財保護思想
井上 敏(桃山学院大学)

14時10分~15時40分  世界と日本のエコミュージアムの近年の動向
大原一興(横浜国立大学)

15時40分~16時    休憩

16時~16時50分    質疑応答・まとめ

16時50分~16時55分  閉会のあいさつ
吉兼秀夫 (阪南大学・JECOMS会長)

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3.事務局からのお願い
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遅れています機関誌20号の発行、今少しお待ちください。

≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ100

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 100号   <2016.01.31>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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年が明けました。自然の時の流れは、大晦日も元旦も同じですが、人間には、
「区切り」がなくては、中々時間の把握が難しいものです。何か一つでも、た
とえ小さくても目標を決めて、進みたいと思います。(N)

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【目次】
1.年頭にあたり
2.間もなく選挙
3.事務局からのお知らせとお願い

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1.年頭にあたり
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吉兼秀夫

皆様遅くなりましたがあけましておめでとうございます。

昨年はJECOMS創立20周年を記念してベルギー、フランスの3つのエコミュー
ジアム(ボア-デュ-リュックエコミュージアム、ヴィロワンエコミュージアム、
アベノアエコミュージアム)を視察する研修旅行を多くの会員の参加を得て実
施することができました。訪問した3カ所は同行した大原会員、馬場会員、吉
兼が1997年に訪問したことのあるところで、その後の変化を見ると言う意味で
も実りある研修だったとおもいます。今回訪問した3カ所は3カ所とも名称を変
更しており、テリトリーも変化していました。また、社会情勢の影響を受け活
動を縮小している所もありました。エコミュージアムが地域社会の変貌や動向
に影響を受け、その姿を変えていることを確認できました。地域を映す鏡なの
だと実感しました。一方、参加者の感想は一様にフランス語圏の「エコミュー
ジアムは間違いなく博物館だ」というものでした。博物館資料にあたる「記憶
」とその記憶を保存活用する方法や担い手が異なるということはありますが、
視察した3カ所の活動は博物館そのものでした。日本では、博物館がエコミュー
ジアムの大切にする概念や手法を取り入れ、分かりやすく、何ごとにも優しい
博物館として生まれ変わる事例がみられますが、つまり、エコミュージアムが
博物館に取り込まれていて、エコミュージアムの持つ博物館機能が博物館に統
合されているような印象を持つことがありましたが、これはエコミュージアム
と博物館を別のものと考える故に、互いの領域の浸食を(私が)気にすること
であったかもしれないと反省しました。

今回の見学で、エコミュージアムの特徴としては、コレクションの学術的価
値に重点が置かれる博物館に対し、コレクションが物語る環境と歴史(人々の
暮らしの記憶)及びそのしくみを全体像として時間軸を通して表現しようとす
る所にあるのだということを確認できました。その点ではJECOMSのエコミュー
ジアムの定義は妥当なものと感じます。一方われわれは住民主体ということに
重きを置き、住民ボランティア活動に着目してきましたが、今回訪問のエコミ
ュージアムではボランティア活動はもちろんありますが、組織としてのエコミ
ュージアムがきちんと運営しているという印象を強く持ちました。記憶の収集
段階では多くの市民が協力をし、また彼らの証言が大事な記憶としてエコミ
ュージアムの財産になったようですが、この記憶をどのように保存活用するか
については科学的まなざしを持った組織的運営が行なわれていました。そのた
め博物館的印象が強かったのかもしれません。

われわれはエコミュージアムの活動自体に住民が参加する点に注目しすぎて
いたかもしれません。活動自体から住民の生き甲斐や、地域活性化に目を奪わ
れ、生きた博物館として収集した記憶に餌を与え、野にまた放すことを怠って
いるのかもしれないと思いました。筆者の用語で言えば、自文化の自分化を果
たし、自文化にのっとって歴史を創り出す人々を評価し続け、そのしくみづく
りに協力する活動であり、そのためのシンクタンク機能をエコミュージアムは
果たしているように見えました。そしてまさに地域を映す鏡として社会の変容
がエコミュージアム活動に反映する姿を確認できたと思います。エコミュージ
アムが地域を変えるのではなく、変わる地域を映すことにもっと意識を向ける
べきなのではないでしょうか。             (吉兼秀夫)

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2.間もなく選挙
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吉兼会長と私、中野事務局長の2期4年の任期が終了して、役員交代の時期に
なりました。今月中旬に、選挙及び投票の予定です。

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3.事務局からのお知らせとお願い
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編集長が都合により急遽変わり機関誌20号(2014年度分)の発行が遅れ未だ
発送できず、会員の皆様には、大変ご迷惑をお掛けしています。
お詫び申し上げます。

メルマガも号数が100号となりました。毎月の発行に、発信者側といたしまして
は原稿集めに苦心しております。会員の皆様の投稿をお待ちしています。

▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。受信できません)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
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〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
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郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
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メルマガ99

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 99号   <2015.12.15>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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かつて若い日、映画「2001年宇宙の旅」に胸をときめかせ、その続編「2010
年…」で、ソ連(当時)と米国の雪解けをエンディングに夢見て来た者にとっ
て、日本の宇宙飛行士・由井さんがロシアの船でバイコヌールに帰ってきたと
は、まさに「夢が現実」の様ではありますが、南沙諸島、安保法案、テロの多
発、高齢化社会と思い悩むことばかりの様な現実の生活に取り巻かれての年の
瀬は、息苦しい感さえします。ひとつでもそれこそ夢の様な嬉しいニュースが
聞けることを期待して新年を迎えたいと思います。(N)

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【目次】
1.フィールドワークとエコミュージアム
2.第4理事会議事録(省略)
3.事務局からのお願い

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1.フィールドワークとエコミュージアム
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三橋俊雄

京都に赴任して18年、振り返れば、学生とともに丹後半島の農山漁村を訪れ、
「野に出て生活を学ぶ」フィールドワーク(デザイン?サーベイ)を行ってき
た。そして多くの「地域の先生」たちとの出会いがあった。そこでは厳しい自
然と向き合いながらも逞しく生きる人びとの自然と共生してきた姿や生活技術、
生活文化を学ぶことができた。

その学びは、1998年の桶職人ご夫妻との出会いから始まった。
玄関先の水場には、山から引いた清水が張られた小振りの木桶に小粒の栗が
沈められている。軒先には大きな笊にこの地方独特の細長い茄子と厚肉のピー
マンが並べられ、箕にはいんげんのような野菜が干してある。静かである。生
活の気配はするが、案の定、家にはどなたも居られない。裏山の小道を少し登
ると小さな畑が広がり、はな子さんが畑仕事の最中であった。ひとしきり畑の
作物の話をしてから家に戻り土間から座敷に上がる。ちょうど鉄治さんが桶づ
くりのタガに使う山竹を手に戻ってきた。

はな子さんの冬場の仕事は藁仕事と編み物である。ひと冬の藁仕事は草履2
0?30足、オイソ(ショイコの背ベルト)を人から頼まれて6カケほどつくる。藁
を丸めてオイソをこすりつやとなめらかさを出す「コスリ」の作業がなかなか
辛いそうだ。鉄治さんが作るショイコの背当て部分の縄綯いもはな子さんが行
う。そして筵織りである。一人で筵1枚をつくるのに3日はかかるという。藁
打ちをし、縦糸の藁縄を6尋、64本綯う。両側の少し太めのミミナワを綯う。
横糸に用いる藁は長さ1メートル以上のモチネの藁でないとダメだそうだ。横
糸の藁を途中で繋ぐとできた筵に穴があいてしまうからである。

次に、集落の共同作業についてお聞きした。「クロアゲ(雪が消え落ち葉等
のみぞ掃除)」や「集落の植林(杉の植林、枝打ち、下刈り)」「稲立て(田の水
路の掃除)」などは村中で行う「総仕事」であった。10月の秋祭りはまだ続い
ているが、田植え後に行う「サナブリ(ご苦労さん会)」は家により行わないと
ころもある。「地蔵盆」「2月2日の火祭り(鉄治さんが4歳の時村中が火事
になり、そのことを忘れないように皆で話をする)」「9月1日の風日(台風が
ひどかった頃を思い休む)」「虫送り(太鼓をたたいて、ヌカムシオクッタ、フ
ネガタニオクッタと叫ぶ)」「キツネガリ(キツネガエリイッソウロウといって
狐を追い出す)」などは、今ではもう行われない年中行事である。

戦時中は「ジネゴ(稲穂のようなカヤの実をこいてビンの中で皮を剥ぎ臼で
ひいて団子にしたもの)」を食べたという。隣の「木子」集落との間にある共
有林の雑木を切り、焼き畑をして蕎麦をつくった。次の年には小豆やサツマイ
モをつくった。子牛を連れて行ったら作物を食べてしまったという。炭焼きも
行い、牛に背負わせて1里の山道を運んだそうだ。筵は大切にその寿命が尽き
るまで使い尽くされた。味噌は3年味噌(塩辛い)として大根やゴンボを漬け、
山仕事の弁当のおかずにした。山仕事に箸を忘れたら茅を削って代用した。炭
焼きに行くとき、道の生茶を摘み火であぶり、山の湧き水を汲んで土瓶で飲ん
だという。

今でも土間や納屋には鉄治さん手づくりの竹製ねずみ取りが置かれ、納屋の
糠山の中にはタヌキ取りの仕掛けが潜ませてあった。そばには長いベルト駆動
の脱穀機が置かれ、驚いたことに唐箕が現役で使われていた。

鉄治さんお手製の藁箒、藁たたき用の木槌、枝の曲がり具合を利用したショ
イコや納屋の方杖(ほうづえ)、砥石の台など、自然の造形を道具の形状とし
て見立て活用する「ブリコラージュ(器用仕事)」によるものづくりが生かさ
れていた。

茄子、ピーマン、栗、らっきょうなど、はな子さん手づくりの山の幸の昼ご
飯をごちそうになり、とうとう4時間あまりもおじゃましたであろうか、雨が
ぽつぽつ降り出してきたところで退出することにした。車まで送っていただい
たはな子さんのもつ雨傘は、まわり中がボロボロで、かろうじて真ん中に布が
かかっている程度であった。身なりも質素である。しかし、ご夫婦の暮らし方
や生活環境には、着飾らない自然態の美しさ、力強さ、豊かさが感じられた。
また、自然からのいただきものを大切にし、用のために自らがつくり、寿命が
つきるまで使い尽くす、いわば「使用価値」の世界を見ることができた。そし
て、何よりも、貴重な作業時間を割いて、われわれを暖かく迎え入れてくれた
心の温もりが、これが本当の豊かさの証かと、深く心に残った。

このように、訪れた宮津、京丹後、南丹、福知山、舞鶴などの里山では、自
然の恵みを受けながら自給自足的な身の丈にあった生活が営まれ、海山川の生
業において必要な道具を自らの手でつくり、自然を楽しみ感謝する「普段着」
の生活文化が健在であった。こうした地域に出向き、生活の現場から何かを学
ぼうとするとき、柳田国男は民俗学の立場から、地域のくらしを次のように読
み解いている。「多くの民間伝承は今まで気付かれざりしものの発見、文字以
外の力によって保留せられて居る、従来の活き方、働き方、考え方を、弘く人
生を学び知る手段として観察する。」そして地域調査に当たっては (1)生活外
形・目の採集・旅人の採集、(2)生活解説・耳と目との採集・奇寓者の採集、
(3)生活意識・心の採集・同郷人の採集の3つの視点が重要であると述べている。

このような視点で地域の「光」と出会い、その光を磨き、地域にお返しして
いく活動を続けてきた。私にとってのエコミュージアムの活動とはそのような
ものであり、これからも続けていきたいと思う。(三橋俊雄)

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2.第4理事会議事録(省略)
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「議事録」は、会員に直接送信済に付、WEB上には公開していません。

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3.事務局からのお知らせとお願い
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機関誌20号の発行が遅れ未だ発送できず、会員の皆様には、大変ご迷惑をお
掛けしています。お詫び申し上げます。

≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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2015関西例会開催のお知らせ

2015年度 日本エコミュージアム研究会(JECOMS) 関西例会

地域資源とミュージアムーエコミュージアムの可能性を考える-

【趣旨】 日本エコミュージアム研究会では昨年8月にベルギーとフランスの
エコミュージアムのスタディ・ツアーを実施し、最新のエコミュージアム事情
を調査してきました。その概略について報告をしていただき、日本ミュージア
ム・マネージメント学会(コレクション・マネージメント部会地域資源研究
会・近畿支部研究会)からの参加者と共に、博物館と地域資源との関わり、そ
してそのしくみであるエコミュージアムの可能性を考えていきたいと思います。
ふるってご参加ください。

日時:2016年3月26日(土) 13時~17時

場所:桃山学院大学 梅田サテライト
(詳しいアクセスについてはhttp://www.andrew.ac.jp/work/umeda.htmlを
ご覧ください。)

参加料:無料

●申込方法: メールの表題を「JMMA・JECOMS研究会参加申込」
として、JMMA事務局(kanri@jmma-net.org)までお申込みください。
また日本ミュージアム・マネージメント学会のHPからのフォーム
http://ssl.edlnc.net/research/)を使っての申し込みもできます。

申込締切: 3月24日(木)です。

共催  JMMAコレクション・マネージメント部会地域資源研究会・近畿支部

●プログラム

13時10分~13時15分  開会のあいさつ

井上 敏(JECOMS理事・JMMA理事・コレクション・
マネージメント部会長・近畿支部長)

13時15分~13時30分  趣旨
井上 敏(桃山学院大学)

13時30分~14時10分  現地保存型博物館と文化財保護思想
井上 敏(桃山学院大学)

14時10分~15時40分  世界と日本のエコミュージアムの近年の動向
大原一興(横浜国立大学)

15時40分~16時    休憩

16時~16時50分    質疑応答・まとめ

16時50分~16時55分  閉会のあいさつ
吉兼秀夫 (阪南大学・JECOMS会長)

メルマガ98

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 98号   <2015.11.30>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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急に寒くなってきました。やっと冬らしい季節?皆さんの地域ではいかがで
しょうか。

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【目次】
1.エコミュージアムは博物館
2.第3理事会議事録(会員のみ)
3.事務局からのお願い

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1.エコミュージアムは博物館
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馬場憲一(法政大学)

日本でエコミュージアムに関わる人に「エコミュージアムは“博物館”です
よ」と言うと、「もちろん、(博物館ということは)知っていますよ。しかし従
来型の博物館とは違いますよね」という言葉が返ってきます。

エコミュージアムの関係者が博物館ということを知っていて、日本ではどうし
てエコミュージアムがミュージアム (=博物館)として理解されず、エコミュー
ジアムというと「まちおこし」「むらおこし」ということが強調され、そのイ
メージが強いのか。日本エコミュージアム研究会(JECOMS)設立時から抱いてい
る私の20年来の疑問です。

そして日本の博物館学界でも「エコミュージアム」を取り上げて論ずること
はほとんどありませんし、博物館関係者、特に「地域博物館」に関係する人の
多くがあまり興味を示すことがないのが現状です(注1)。

私は地域博物館の関係者がエコミュージアムの理念を理解し、その博物館活
動の中に取り入れて事業を展開していけば、日本における「エコミュージア
ム」がまさに名実ともにエコミュージアムと称するに足る博物館として機能し
ていくものと考えています。

エコミュージアムはミュージアムと称する以上、博物館(ミュージアム)機能
を有していなければエコミュージアムにはなりません。それでは博物館(ミ
ュージアム)機能とは何でしょうか。ご存じのようにICOM(イコム=国際博物館
会議)等では、博物館(ミュージアム)は資料の収集・保存(注2)、調査・研究、
展示、教育普及の機能を有している非営利機関と定義されています。

このような視点からみていけば、日本の「エコミュージアム」においても、
しっかりとした資料の収集・保存、調査・研究、展示、教育普及の博物館機能
を有していることがまず求められると思います。反対に明確な博物館機能を有
していなければエコミュージアムとは言い難いのではないでしょうか。従来、
ややもするとエコミュージアムの最初の提唱者であるジョルジュ・アンリ・リ
ヴィエールの「発展的定義」を根拠としてエコミュージアムが本来有していな
ければならない博物館機能を無視し、また否定して論じるエコミュージアム関
係者がいますが、これは本末転倒の議論のように思います。さらに言えば、エ
コミュージアムは研究・教育機関であり、「まちおこし」「むらおこし」に短
絡的に結びつけて論じることは、エコミュージアムに対する誤ったメッセージ
を発信することになると思います。

———————-

(注1)地域博物館とは、厳密な意味では「地域に生活する人びとのさまざまな
課題に博物館機能を通してこたえていくことを目的とする」地域志向型の博物
館と定義されています(伊藤寿朗『ひらけ、博物館』岩波ブックレット)。筆者
はその地域博物館の目的を実現できる施設としては、主に基礎的自治体が設置
する「郷土博物館」、「郷土資料館」「歴史民俗資料館」「郷土文化館」など
と称する博物館であり、フランスで誕生したエコミュージアムもそのような博
物館の延長線上にその活動を位置づけることができると考えています。

(注2)日本の「エコミュージアム」関係者は、資料の「収集・保存」という行
為を否定して論じていますが、フランスのエコミュゼでは動産的資料について
はコア施設で収集し、膨大なしっかりした目録を作成し資料を保存・公開して
います。                          (馬場憲一)

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2.第3理事会議事録(会員のみ)
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3.事務局からのお知らせとお願い
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≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。受信できません)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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メルマガ97

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 97号   <2015.09.23>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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異常な気象に戸惑い大きな被害に見舞われた夏でした。
「エコミュージアム海外セミナー」が行われました。参加者の皆さんの感想、
報告は11月の全国大会の時に聴きたいものです。

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【目次】
1.全国大会in石巻の日程おしらせ
2.「エコミュージアム海外セミナー」に参加して
3.事務局からのお願い

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1.全国大会in石巻の日程おしらせ
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今年度は、宮城県石巻市です。4年を過ぎた被災地で、何を残し、何を新しく
すべきか訪問者の目で考えてみましょう。

日程:2015/11/14(土)~11/15(日)
場所:宮城県石巻市

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2.「エコミュージアム海外セミナー」に参加して
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宮川流域エコミュージアム・中野喜吉

私は去る8月下旬に8日間ベルギーとフランスへエコミュージアムを訪ねる
旅に当研究会のメンバーと共に参加しました。「エコミュージアム」発祥の地
でどんな風にとらえられているか、どんな形で運営されているか期待しながら
観光旅行でないヨーロッパの田舎町を巡りました。結論から言えば、1「やっ
ぱりそうか」と思う点と、2「いいや日本での取組みの現状を思えばこっちの
方が胸を張って『エコミュージアム』を大きく叫んでいいんじゃないか」と考
えることもありました。

最初にエコミュゼ:仏(エコミュージアム:英)の言葉を発したのが博物館
学の先生なら「博物館」の延長、拡大的な発想のたまものであって当然だろう
との思いがありましたので「やっぱり」です。事実、訪問先はそのイメージで
した。一方住民の参加の様子を比較してみると、日本の方がより積極的な参加
が図られている感じがしました。これは「日本エコミュージアム憲章」の影響
?そう考えた先生方の意向の結果?

明治維新以来、高下駄に山高帽、障子ふすまの部屋に椅子を並べる等、時に
はちぐはぐも噛み砕き、塗り込めてきた上に、私達の和洋折衷の今の日本文化
が出来た事を考えると、日本には「日本型のエコミュージアム」があってもい
いかとも思います。住民の参加についての受け取めは私が実際に地域の博物館
活動に参加している中においても「住民の参加なくして何が博物館か」との思
いです。歴史的に貴重な古文書などを収集するにしても、又膨大な収蔵品を整
理するにしても、住民の積極的な参加や、時には学芸員よりもより深い知識を
持った市井の研究家の協力なくして何が出来るかです。また、経済的な運営効
率だけを考える意識の低い文化行政、これらを考え合わせた上で広い意味での
博物館「エコミュージアム」の考え方は、今重要な時代と思います。この点に
おいては、日本の住民参加の方向は、良いんではないかと思っています。

しかし1つ目の点、日本での現在の様子をみて見ると多分に博物館を忘れた
「村おこし、町おこし」的な部分も目につきます。実際、私達の「宮川流域エ
コミュージアム」においてもある年の総会の折「もっと金儲けに繋がる活動を
・・・」の声がありました。「それは商工会なんかで考えれば・・・」との声
で幸い現在は、まったくのボランティアによる純粋(?)な文化活動として続
いています。どの地域においても継続した活動を望む時、運営の為には文化度
の高い行政の理解と支援が不可欠です。一時の関心ある首長の旗振りによる盛
り上がりだけで終わらせず永続的な活動とするには今後どうすればいいでしょ
うか。先進地の活動の様子を見て、こちらでの活動を考えさせられました。
(中野喜吉)

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3.事務局からのお知らせとお願い
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機関誌の発行が遅れて、ご迷惑をお掛けしています。今少しお待ちください。

≪以下は毎号同じです。≫
▼ 会員の皆さん、それぞれの地域での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

(このメルマガへは返信しないでください。受信できません)
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日本エコミュージアム研究会   Japan Ecomuseological Society
事務局:
〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木1968-3 中野喜吉 気付
E-mail:   jimu@jecoms.jp
ホームページ http://www.jecoms.jp
口座名義:日本エコミュージアム研究会
郵便振替:00170-0-74380  (会費振込先はこちら)
銀行口座:ゆうちょ銀行 店名:二二八(ニニハチ)普通預金 1624950
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全国大会in石巻

●1日目 11/14(土)
集合12:45 石巻駅

まち歩きコース

Aグループ(約20人)
同行:丸岡泰
(1)石巻市観光課
(窓口・小林さん)
石巻市穀町14番1号
TEL:0225-95-11110225-95-1111(市代表)
(2)萬楽堂(パン屋さん)
社長:高橋さん
被災後、新築。
石巻市立町2-4-23
TEL:0225-22-33480225-22-3348
(3)かめ七呉服店
(コミュニティカフェ かめ七)
所在地:石巻市中央2-4-18
TEL:0225-22-05060225-22-0506
営業時間:10:00~18:00

A・Bグループ共通
(4)復興まちづくり情報交流館
館長:リチャード・ハルバーシュタットさん
TEL:0225-98-44250225-98-4425

Bグループ(約20人)
同行:四倉禎一郎
(1)ロマン海遊21
石巻観光協会会場予約済み
浅野元専務・現観光ボランティア
石巻市鋳銭場8-11
TEL:0225-93-64480225-93-6448
(2)えりこう(子ども服店)
社長:小野寺七恵さん
被災後、社屋移転、新築。
石巻市鋳銭場1-6
TEL:0225-22-47660225-22-4766
(3)石巻信用金庫本店
地域貢献部長星澤さん
石巻市中央3-6-21
TEL:0225-95-41110225-95-4111

A・Bグループ共通
(4)復興まちづくり情報交流館
館長:リチャード・ハルバーシュタットさん
TEL:0225-98-44250225-98-4425

夜:懇親会(参加費は現地で)

●2日目 11/15(日)
場所:石巻専修大学

1.開会式(主催者挨拶など)
2.エコミュージアム海外事例紹介(8月の海外研修成果から吉兼)
3.初日ワークショップの振り返りとこれからの石巻の活動
—エコミュージアムの概念を参考に—
4.閉会12:00

●オプション(予定)
11/15 午後
地元の方との質疑セッション「エコミュージアムづくりと石巻の将来」

ホテルは各自でご予約下さい。
(ご参考)地元の方からの情報で以下のホテルが徒歩範囲です。ご確認ください。
グランドホテル(すでに満室?)
サンプラザ
さかり旅館
コンビニエアーズロックホテル石巻
ホテルハヤシヤ
フタバイン
バリュー・ザ・ホテル石巻

参加費(資料代等)
会員 :  500円
会員外: 1,000円
11/14 夜の懇親会費は現地で。

参加申込み11/11(水)17:00までにjecoms事務局へ
件名を「全国大会参加申込」として下記の内容を送信下さい。

1:お名前(ふりがな)
2:住所
3:電話
4:E-mail
5:会員、会員外の区別
6:懇親会の参加、不参加

申込先
E-mail: jimu@jecoms.jp
FAX:0596-62-0801

機関誌21号自由投稿原稿公募のお知らせ

機関誌編集委員長 井上 敏

執筆要領に沿って,「論文」10頁まで,「報告」6頁まで,「書評」「レター
ズ」2頁までを公募いたします。

「論文」とされたものについては,査読するという原則から,提出いただいた
ものにコメントをつけてお返しし,再投稿をお願いすることがあります。

応募者は研究会のHPからフォーマットをダウンロードいただき、それを
使っての投稿をお願いします。

次の期限にしたがってご応募下さい。

申込期限:2015年11月30日までに,タイトル,氏名,所属を,電子メールでJE
COMS事務局宛お送り下さい。

原稿投稿期限:2015年12月25日までに,レイアウトまで含めた完成原稿を,
メールにてJECOMS事務局宛お送り下さい。

*6月21日の研究大会で発表いただいた方は,機関誌への「論文」あるいは「報
告」での投稿をよろしくお願いします。原稿の締切は上の通り,12月25日です。

よろしくお願いします。すでに投稿準備をしてきた方は,出来次第投稿して下さい。

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