日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ15号

15号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン 15号  <2007.7.12>
発行人:吉兼秀夫、 編集人:笹谷康之/中野喜吉
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[目次]
1. 2007年度研究大会の報告
2. 2007年度総会議事録
3. 2007年度第2回理事会報告
4. 2008年度と2009年度の全国大会の開催地の公募
5. 事務局からのお知らせ

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■1. 2007年度研究大会の報告
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日 時:2007年6月10日(日)11:00~17:00
場 所:立教大学池袋キャンパス
立教大学太刀川記念館
参加者:26名
配布資料:研究大会・一般研究発表、エコミュージアム憲章の検討報告

プログラム
11:00~12:20 研究発表第1部
13:20~13:50 総会
13:50~14:20 エコミュージアム憲章の検討についての報告
14:20~16:45 研究発表第2部

<研究発表>
(1) エコミュージアム概念の伝わりにくさ~ある教養教育科目での実践から~淺野 敏久(広島大学)
大学における教養科目(地域地理学)の一つとして、エコミュージアムをテーマとした講義の実践で得た、エコミュージアムの概念を伝える難しさ等の報告であった。地域を自分のものとして考える姿勢の生まれにくさや、自らが地域活動へ参加する意識を高めること等の課題が話された。

(2) 京都府立大学における環境共生教育の取組 ~現代GPを契機として~三橋 俊雄(京都府立大学)
大学の全学的に進められてきた「野に出て生活を学ぶ・臨地環境共生教育」の取り組みの紹介がされた。教員・学生・地域住民・NPO・行政・高校の連携を図り、活動の成果をホームページ等の媒体を通して還元していくエコミュージアムの実践が報告された。

(3) エコミュージアム日本村「植物と人々の博物館」づくり木俣 美樹男・井村 礼恵(東京学芸大学)、石川 裕子(京都大学)黒澤 友彦(自然文化誌研究会)、木下 稔(ミューゼス研究会)日本の山村に伝承されてきた伝統的知識体系を学習し、環境保全・創造する活動を通じて、持続可能な地域社会を形成する活動事業「エコミュージアム日本村」が紹介された。住民に対して、大学が地域と連携し、学習の場と機会を提供する実践である。

(4) エコミュージアム再び ~時間軸をもった「地」の再編の立役者~吉兼 秀夫(阪南大学)
エコミュージアムが、博物館、エコツーリズム、観光計画、文化遺産マネージメント、防災対策、国の事業などに受け入れられている実態の紹介と、これからは、地域社会を再構成する遠心力としても貢献するものとなることが示された。

(5) 滋賀県立大学スチューデントファーム「近江楽座」
~まち・むら・くらしふれあい工舎における地域・学生・教員の苦闘~近藤 隆二郎(滋賀県立大学)
地域と対等のパートナーシップを学生チームが自主的に持ち、自立的に育っていく支援の場を構築する仕組みの紹介がされた。3年間で得た課題として、学生チームの主体性・責任性・継続性、評価基準の不統一などが話された。

(6) エコミュージアムとツーリズム~水俣市・内子町から学ぶこと~嵯峨 創平(NPO法人環境文化のための対話研究所)
水俣市の「村丸ごと生活博物館」では、地元学をベースとした案内人活動からエコミュージアムの展示解説、地域案内の新しいスタイルが紹介された。内子町の「むら並み博物館」の取り組みでは、活動を通じて「自分達のまちらしさ」を守るために大切なものを「保存・共生・創造」する自治の知恵という財産が熟成されてきたことが紹介された。

<憲章報告>
○ エコミュージアム憲章の検討についての報告
井上 敏(桃山学院大学)
憲章2001への批判は「策定過程」の問題が大きな部分を占めていることや、これまでワーキンググループでの意見や、セッション等による会員からの意見などの経過が報告され、今後も新憲章について検討をしていくことの必要性が示された。

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■2. 2007年度総会議事録
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日時:2007年6月10日(日)13:20~13:50
場所:立教大学太刀川記念館

議事
1号議案 2006年度事業報告
・ 下記のとおり事業報告が承認された。

全国大会:いしかわ大会(10月28日、29日)
研究大会:テルサ京都(5月27日)
研究例会:東京都羽村市(11月11日)
博物館連携部会例会:法政大学(8月26日)
憲章WGの例会の開催とエコミュージアム憲章の見直しの検討:(1月20日)
機関紙12号の発行
メールマガジンの発行(7~12号 計6回)
Xoopsを使ったWebサイトの更新
会員数:216(内 団体会員10) 2007.3.31現在

2号議案 2006年度決算・監査報告
・ 下記のとおり決算が承認された。
・ ただし、全国大会の支出については、監査が終了していないが、経費を担当理事に前払い金として支払っている。2007年度になるべく速やかに監査を行い、場合によっては前払い金を2007年度に担当理事から返還することもある。

費目             予算       決算
収入 年会費      \700,000     \659,000
機関誌販売    \30,000      \43,740
例会等参加費   \30,000      \21,000
繰越金      \544,648     \544,648
利息             \1        \17
通信費       \10,000      \3,600

合計       \1,314,649   \1,272,005

支出全国大会     \100,000    \115,433
研究大会/総会 研究大会会場
\50,000     \56,320
機関誌12号(含む封筒印刷/機関誌郵送費)
\650,000   \275,244
部会 博物館連携 \30,000    \30,577
例会          \30,000        \0
憲章WG       \30,000     \7,500
理事会 理事会1回分の交通費
\220,000   \232,687
一般管理      \80,000    \64,114
メルマガ郵送    \10,000       \0
予備費       \114,649
繰越金        \490,130

合計        \1,314,649 \1,272,005

メルマガの郵送は他の郵送物と同時に行ったので、一般管理に含めた

監査の結果、上記のとおり相違ないことを確認しました。
2007年6月8日
瀧端 真理子 押印
菊地 直樹   押印

3号議案 2007年度事業計画
・ 下記のとおり事業計画が承認された。
全国大会:京都府宮津市で秋に全国大会を開催する
研究大会:立教大学(6月10日)で開催する
研究例会・博物館連携部会例会:5月13日他に、適宜開催する
憲章WGの例会の開催とエコミュージアム憲章の見直しの検討
機関紙13号の発行:2008年3月発行を予定する
メールマガジンの発行:随時発行する
Webサイトの活用
その他本会の規約に照らして必要な事業

4号議案 2007年度予算
・下記のとおり予算が承認された。
費目             予算
収入 年会費      \800,000
機関誌販売      \40,000
例会等参加費     \20,000
繰越金        \490,130
利息              \10

合計         \1,350,140

支出 全国大会     \100,000
研究大会/総会    \50,000
機関誌        \350,000
部会           \30,000
例会           \30,000
憲章WG         \30,000
理事会         \200,000
一般管理        \80,000
メルマガ郵送     \10,000
予備費        \470,140

合計         \1,350,140

一般管理費に、選挙管理、会計監査、Webページを含む

5号議案 監事の選出
理事会として福田良彦、金長信明の2名を監事に選出した。

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■3. 2007年度第2回理事会議事録
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日時:2007年6月10日(日)12:30~13:20
場所:立教大学太刀川記念館
参加者:吉兼、浅野、阿部、井上、大山、笹谷、中野、馬場、三橋
欠席者:安藤、今橋
理事予定参加者:井原、菊地、木俣、嵯峨
オブザーバー(次期監査推薦者):金長

議題:
【報告事項】
1. 憲章  井上
別紙のとおり、憲章2001の見直し案が示され、研究大会で報告されることが確認された。

2. Webページ  笹谷
現在、JECOMSのWebサイトを見ることができずに、申し訳ない。時間がとれずに原因は未詳である。総会後に速やかに対応したい。

3. 2007年度全国大会   笹谷
9月22日(土)から23日(日)を挟んで、丹後海と星の見える丘公園で開催の準備を進めて いる。

【審議事項】
1.  総会の資料  笹谷
別紙のとおり、1号から5号の議案を提案して、承認された。
なお、残念ながら担当の今橋理事から監査可能な2006年度全国大会の決算資料を受け取ることができなかった。よって、全国大会の決算処理はこの総会では見送り、2007年度に行なう。
福田良彦、金長信明の2名を2007年度、2008年度の監査として、理事会から総会に推薦することを決めた。理事会から推薦する総会の議長候補に、浅野を選出した。

2.  エコミュージアムサミットと2008年度に向けての方向性   吉兼
2008年度の全国大会と兼ねて、明日香村で2008年11月にエコミュージアムサミットを行なう予定で、準備を進めたい。

3. 2007年度の理事の分担   吉兼
事務局長:中野が事務局長を担当することを確認する。
全国大会:笹谷が主担当、三橋が担当であることを確認し、加えて菊地を担当
にする。
機関誌編集:三橋が主担当であることを確認する。
憲章WG、博物館などとの連携部会:馬場を主担当にする。
2008年度研究大会:井原を主担当にして、東京で研究大会を行なう。
関東例会:木俣を主担当にして、11月17日(土)に東京学芸大学で行なう行事と共催する方向で調整する。
関西例会:浅野を主担当にして、2008年1月ごろに広島で関西例会を行なう。

4. 次回の理事会
9月21日(金)から23日(日)の全国大会のときに、次回の理事会を行なう方向で
調整する。

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■4. 2008年度と2009年度の全国大会の開催地の公募
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2008年度、2009年度の全国大会開催地を募集します。

2008年度の締切は、9月15日まで
2009年度は、第一次締め切りを今年12月まで

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■5.事務局からのお知らせ
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事務局移転いたしました。

郵便振替の番号は変わりません。
銀行振込は、以下のように変わりました。

日本エコミュージアム研究会 Japan Ecomuseological Society
新・事務局:〒516-2102 三重県度会郡度会町大野木 1968-3
中野喜吉 気付
日本エコミュージアム研究会 事務局
E-mail: jimu@jecoms.jp
FAX : 0596-62-0550

郵便振替:00170-0-74380   (変更ありません)
銀行振込:三菱東京UFJ銀行 伊勢支店(支店コード012)
普通口座 3738016 (変わりました)
口座名義:日本エコミュージアム研究会

(会費納入時いずれも恐縮ですが手数料はご負担ください。)
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●新役員(会長および理事)の抱負

会長
○吉兼 秀夫(よしかねひでお)
今期も引き続き会長職を担当せせていただきます。新たな憲章づくりを急ぐと共に、より広範な会員の参加をめざし、会員増強に努めたいと思います。その一つとして様々なジャンルからエコミュージアムの概念にアプローチしている団体や事例を取り上げ、エコミュージアムサミットの開催を計画します。2008年11月奈良県明日香村での開催を候補として検討したいと思います。賛同があれば正式に進めますのでご意見をお寄せ下さい。

○淺野 敏久(あさのとしひさ)
JECOMSの活動が広がっていない現状をなんとか変えられるように,賛同者・参加者を増やせるような働きをしなければと思っています。

○井上 敏(いのうえさとし)
前の任期中には日本ミュージアム・マネージメント学会や全日本博物館学会等とともに研究会を開催させていただきましたが、今後もこれらの学会だけでなく、他の団体とも共同で様々な活動を行うことで、エコミュージアムの輪を広げていきたいと考えております。(2007年8月~2008年9月までイギリス等で海外研修中)

○井原 満明(いはらみつあき)
地方の出張先で、エコミュージアムの取り組みを耳にすることがあります。農村の小さな集落での取り組みや都市部での商店街や下町での取り組み、それぞれが地域の伝統文化を守り、自分たちの誇りを形にしようとしています。
小さな取り組みにも参加し、エコミュ-ジアムの広がりを共有したいと思います。

○今橋 克寿(いまはしかつとし)
「エコミュージアム」と出会い、岩手、滋賀、石川と、3回の全国大会に係らせていただきました。その経験を、JECOMSとそれぞれの地域の発展のために、些かでも活かしていければ幸いです。

○大山 由美子(おおやまゆみこ)
市町村合併が行われ、新しい地域におけるアイデンティティの模索がはじまっています。現代の地域が抱える問題を取り上げ、考えていく博物館としてのエコミュージアム活動を発展させていきたいと思います。

○木俣 美樹男(きまたみきお)
30年近くエコミュージアムにかかわる実践をしてきました。今、私たちは理論を実現してみせる大切な集大成の時期だと考えています。2009年以降にぜひ、多摩川流域で全国大会を開催させていただきたいと願っています。

○嵯峨 創平(さがそうへい)
2年間のお休みを頂きましたが、この間に自分なりにエコミュージアム実践活動を再構築し、エコミュージアムと博物館の関係や地域発展に貢献する役割などについても考えるところがありました。JECOMSにおいても、そのような課題を共有し深めていけたらと思い、微力ではありますが参加させていただきます。

○馬場 憲一(ばばけんいち)
「エコミュージアム」は「ミュージアム(博物館)」であるにもかかわらず、博物館関係者の本会への理解と参加が少ない現状を憂慮しています。そのため博物館関係者の理解と参加を得られるような環境づくりと、さらに本会が日本におけるエコミュージアムの推進母体としての役割を担えるような活動に対し微力ながらお手伝できればと考えております。

○三橋 俊雄(みつはしとしお)
『エコミュージアム研究』13号の編集長を仰せ付かりました。エコミュージアムは、豊かな自然や文化、コミュニティを守り、楽しみ、伝えていく活動であり、「ホモ・ルーデンス(遊び心)」を持って、お手伝いさせていただきたいと思います。

○中野 喜吉(なかのきよし)
この度、事務局をお引き受けすることになりました三重県宮川流域エコミュージアムの中野です。先ずは、滞っておりますホームページ立ち上げからはじめます。会員から直接書き込めるページなどの可能なCMS利用のページを目指します。至らぬ点、多々あるかもしれませんが精一杯努力いたします。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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事務局
日本エコミュージアム研究会 Japan Ecomuseological Society
〒516-2102 三重県 度会郡 度会町 大野木1968-3
中野喜吉 気付
日本エコミュージアム研究会 事務局
http://www.jecoms.jp (準備中です)
E-mail: jimu@jecoms.jp
FAX : 0596-62-0550

郵便振替:00170-0-74380 (変更ありません)
銀行口座:三菱東京UFJ銀行 伊勢支店 普通3738016 (変わりました)
口座名義:日本エコミュージアム研究会
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