日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

2023 JECOMS・研究大会のご案内

主催:日本エコミュージアム研究会

日本エコミュージアム研究会では2023年度研究大会を以下の通り開催します
ので、会員の方はもちろんのこと会員以外の方でもご興味ある方は奮ってご参
加ください。
担当理事  馬場憲一 須田英一  森屋雅幸

1.日時
2023年7月22日(土) 午後1時30分~4時  (開場 午後1時)
※参加費無料
2.会場
法政大学大学院棟 2階 202教室
(東京都新宿区市谷田町2-15-2 市ヶ谷キャンパス)
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/  参照

3.発表テーマ・発表者・発表要旨  (発表と質疑の時間は1テーマ30分を予定)

●発表テーマ:パブリックアートとエコミュージアム
-タイムストーンズ400再創造プロジェクトを中心に-

中原 薫(京都芸術大学大学院芸術研究科研究員)

【発表要旨】
大阪市東淀川区JR新大阪駅1F駐車場に位置する今井祝雄作『タイムストーンズ
400』は、「大大阪の21世紀計画」と「大阪城築城400年祭」にちなみ大阪北
ライオンズクラブが建立者となったパブリックアートである。制作は日本の現
代美術を代表する具体美術協会元会員の今井祝雄、施工乃村工藝社により1982
年(昭和57年)に完成した。地域社会に奉仕することがモットーだったため『
タイムストーンズ400』は当時の国鉄に寄贈された。しかし新大阪駅のある
国鉄はJR西日本とJR東海となり、当初設置された土地はJR西日本から大阪市へ
等価交換されたため管理者が不明の状態が続いている。令和3年度文化庁「大学
における文化芸術推進事業」大阪大学大学院人文学研究科アーツ・プラクシス
人材育成プログラムにおいて展覧会・トークイベント・シンポジウムを実施し
た。プロジェクトの実践結果を報告するとともに、パブリックアートのエコミ
ュージアム化への課題を検討する。

●発表テーマ:
植栽樹木ネームプレートとデータベースを使った オリエンテーリング的自然
観察

-エコミュージアムにおけるQRコード活用の仕掛け-

淺野敏久(広島大学)・塩路恒生(広島大学)・池田誠慈(広島大学)

【発表要旨】
本報告では,「キャンパスまるごと博物館」の活動を行っている広島大学総合
博物館が,キャンパス内に設置した植物ネームプレートと,ウェブサイト内に
設けた構内樹木データベースを活用したキャンパス歩きの取り組みを紹介する
とともに,データベースとQRコード表示板とネイチャーゲームのアクティビテ
ィ(めざせ名探偵!)を結びつたこの仕組みを,「地域まるごと博物館」に展
開するための提案や実施する上での課題について報告する。

●発表テーマ:
文化遺産の保存機能としてのエコミュージアム活動について
-山梨県大月市賑岡町浅利区の事例から-

稲垣自由 (大月市教育委員会社会教育課)

【発表要旨】
大月市賑岡町にある浅利区では、区民を中心に地域の歴史や文化について学習
する「浅利を知る会」が組織され、月に一度活動を行い、また、区内の情報共
有や情報発信のため、「ホームページ委員会」を設立して区営のホームページ
が運営されている。
地域の文化遺産を用いた学習は、地域住民による学習の場と機会を提供し、同
時にそれは文化遺産の存在理解を促進させ、現地での保存に結び付いている。
活動拠点は公民館(分館)であるが、公開施設として運営されていない。しか
し、浅利区には区営のホームページが存在し、「浅利を知る会」の活動によっ
て蓄積された情報にアクセスすることができ、区内および区外への情報発信の
媒体になっている。
本発表では、浅利区の「浅利を知る会」と「ホームページ委員会」の活動を紹
介し、このような活動をエコミュージアム活動と位置づけ、エコミュージアム
活動のもつ保存機能について論じる。

●発表テーマ:
市内全コミュニティによるエコミュージアム活動の実践

(茨城県日立市)
今橋克寿 (鈴寿坊・イーハトーブ・エコミュージアム総合研究所)

【発表要旨】
国内有数の電気関連の企業の城下町である工業都市日立市において、全コミュ
ニティにより20年以上にわたって取り組まれている『地域の魅力発見ツアー』
は、すぐれてエコミュージアム的な生涯学習、人づくり、まちづくり事業と言
えるものである。その実績と成果並びに課題から、エコミュージアムの一つの
姿の検証を試みる。

●発表テーマ :
日本型エコミュージアムの要件とその提唱-その設置に向けた一試論-

馬場憲一 (法政大学エコ地域デザイン研究センター)

【発表要旨】
日本各地で「エコミュージアム」と称する取り組みが試みられている。日本で
のそれらの試みはエコミュージアムの概念を柔軟に変化させ取り組まれている
が、ミュージアムとして本来有すべき機能などの点からみていくと多くの課題
がある。そのためフランスのエコミュージアムと日本の「エコミュージアム」
活動の比較や近年の文化財行政の動向を紹介し、日本にふさわしい「日本型エ
コミュージアム」の要件を提示し、その設置を提唱していく。

4.開催形式
会場での対面とZoomでの配信を併用して実施します。
※ただし発表者は会場に参集して対面での発表を行います。

5.参加申し込み
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは7月14日(金)としま
す。

https://forms.gle/3JaGtNm9aTHvdhxS7

当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただいた方のみにお知らせいたし
ます。お届けいただいたメールアドレスに3日前までお送りいたします。メール
が届かない場合は事務局 jimu@jecoms.jp までご連絡ください。

6.個人情報の取り扱い
参加者の個人情報はこの企画の連絡と事後アンケートのみにしか使用いたしま
せん。

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