日本エコミュージアム研究会

Japan Eomuseological Society

 
 

メルマガ146号

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日本エコミュージアム研究会メールマガジン  146号   <2021.2.4>
発行人:吉兼秀夫  編集:中野喜吉
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コロナ19、政府の宣言のあるなしにかかわらず、緊急事態がつづいている事
に変わりはありません。個々人のなすべき事は、自ずと限られます。その中で
の小さな工夫、努力しかありません。何か少しでもアイディアがあれば積極的
に、身近な各種窓口に提案したいと思います。ところでいつまで「新型コロナ」
と呼ぶんでしょうか?もう3年目です。日本は、台風の呼び名を海外の名称と
は(女性名)別に合理的に番号付けしていますが、世界ではcovid-19、日本で
も「コロナ19」と固有名つけて呼んだ方が認識しやすくなるんでは? (中野)

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【目次】
1.日本にエコミュージアムいくつあるの?
2.つなぐ人フォーラム開催のご案内
3.事務局からのおしらせ
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1.日本にエコミュージアムいくつあるの?
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菊地直樹(金沢大学)
日本にはいったい、いくつのエコミュージアムがあるのでしょうか?単純な
問いですが、おそらく誰も明確に答えられないと思います。正式な(認定され
た)エコミュージアムというものがないので、数えることができないからです
。よく比較されるジオパークは2021年1月末現在、日本ジオパーク委員会によっ
て43地域が認定されています。数は明確です。
ジオパークと異なり、エコミュージアムは学術委員会といった第三者機関に
よって認証される活動ではありません。この特徴は、エコミュージアムの「分
かりにくさ」の一因になっています。どんな活動がエコミュージアムなのか。
どこまでがエコミュージアムであるのか。明確な基準がなく、活動の評価も難
しいからです。認証されるという目標もないため、何に向かっていけばいいの
か、関係者で共有することもなかなか難しいです。第三者機関によって評価さ
れるわけではないエコミュージアムは、地域の人たちが主体となって、自分た
ちでエコミュージアムとは何かと考えなければ、活動をすることができないで
しょう。
社会経済の不確実性が増し、未来も見通せないなか、創造社会という考え方
が提唱されています(井庭崇,2019,『クリエイティブ・ラーニング』慶應義塾
大学出版会)。自分(たち)がつくりたいと思うものを自分(たち)でつくる
ことができるようになることが、生活・人生における「豊かさ」を象徴すると
いう考えです。こうした時だからこそ、エコミュージアムの分かりにくさが重
要なのかもしれません。なぜなら、自分たちの地域のエコミュージアムとは何
かと考え、協働的に活動することから生まれる豊かさがあると思うからです。
(菊地直樹)

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2.つなぐ人フォーラム開催のご案内
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第13回つなぐ人フォーラムonline 開催概要

■名称:第13回つなぐ人フォーラムonline
「“つなぐ”は誰かをあたためる~コロナ時代の“つなぐ”考える実験
場~」
■日程:2021 年 2月 20 日(土)10:00~18:30

■プレイベント:上記をメインイベントとし、初参加者を対象に下記のプレイベ
ントを行う
前々夜祭part1:2021年2月10日(水)20:00~22:00
前々夜祭part2:2021年2月15日(月)20:00~22:00
前夜祭(交流会):2021年2月19日(金)20:00~22:00

■会場:テレビ会議システムZoomを用いたオンラインイベント

■主催:第13回つなぐ人フォーラム実行委員/公益財団法人キープ協会

■後援(昨年度実績):特定非営利活動法人 持続可能な開発のための教育推進
会議(ESD-J)
NPO法人 日本エコツーリズムセンター
公益財団法人 日本環境教育フォーラム(JEEF)
一般社団法人 日本インタープリテーション協会
一般社団法人 日本環境教育学会
日本エコミュージアム研究会
特定非営利活動法人 自然体験活動推進協議会(CONE)

■つなぐ人フォーラムとは?:
「一人ひとりの想いを社会につなぐには、どうすればよいだろう?」
「つなぐ人フォーラム」は、さまざまなジャンルで「つなぐ活動」をしている人
たちが集う場。互いの経験や知恵を共有することで、現場で感じる壁を乗り越え
るヒントや人脈が見つかります。繰り広げられる数々のプレゼンテーションやワ
ークショップから、新たなつながりが生まれます。それを きっかけに、異なる
分野で活動している人からヒントを得るだけでなく、それぞれの想いを掛け合わ
せ た仕事がはじまることも。そして、視野が広がり、全国に友達ができて、誰
かの熱い思いにふれることで エネルギーがチャージされる・・・2008 年から清
里・清泉寮を会場に行ってきた「つなぐ人フォーラム」 は今年で 13 回目。今
回はオンラインで、コロナ時代の“つなぎ方”について皆さんと語り合い、考え
ます。

さまざまな分野で活動する実行委員がフォーラムの企画・運営に携わり、「みん
なに紹介したい!」と思うゲスト(ツナギスト)といっしょに参加します。ツナ
ギスト&実行委員が提供する45分プログラムが、今回のフォーラムのメインです
。 実行委員・ツナギスト・参加者の全員が参加費を出し合い、費用をまかなう
フラットな場であることも、このフォーラムの特徴の1つです。

■対象者:
「つなぐ人フォーラム」には、暮らしやすい世の中をつくるために活動する、実
にさまざまな分野の人たちが集まります。「地域や街の人々をつなぐ活動」「(
野外などで)自然と人をつなぐ活動」「(博物館などで)モノと人をつなぐ活動
」「(サイエンスコミュニケーションなど)科学と人をつなぐ活動」「子どもや
大人をめぐる多様な活動」などなど。ほかにも、メディアを通じて、医療・福祉
を通じて、建物・デザインを通じて、ワークショップを通じて、などなど・・・
世代や立場を越えて、互いに学びあう雰囲気、挑戦する人を応援する空気感、背
伸び不要の居心地の良さがあります。これが源泉となり、思いもよらない化学変
化が起こり、新たな可能性を生み出しています。「つなぐ人フォーラム」は、こ
れからの時代の“つなぐ”を模索する実験の場です。

■構成:計80名を予定
・実行委員:12名
・ツナギスト:約20 名
・一般参加者:約40 名
・事務局:5 名

■おもなプログラム:
「10 分プレゼンテーション」(前々夜祭)
コロナ下での活動の気づきなどをテーマに参加者によるプレゼンテーション。
初参加の方にとっては メインイベントにむけてのウォーミングアップの時間で
す。

「45 分プログラム」(メインイベント)
実施者は、実行委員がお誘いした多様なジャンルの専門家「ツナギスト」の方
々です。  プログラムの内容は、プレゼンテーション、参加型ワークショップ、
アクティビティ体験、ブレーンストーミング、等々です。活発に意見交換や情報
交換が行われ、たくさんの“つながり”が生まれる時間です。
「脳みそと人脈をシェア!! 企画へつなげる60分」(メインイベント)
45分プログラムなどでの出会いや交流をきっかけに、今後の自分の活動へつな
げるための語らいの場です。

■料金(選択制):
・3,000円 (参加費)
・5,000円 (参加費+ちょこっとセット)
・10,000円 参加費+よくばりセット
この他に+3,600円でジャージーミルクデザートセット

つなぐ人フォーラムは、例年清泉寮にて開催していました。清泉寮で供されるカ
レーやソフトクリームなどが、フォーラム参加者を「美味しい」で「つなぐ」役
割をしていました。今回は、オンラインでの実施ですが、離れていても同じもの
を味わう事で、つながりの種になるかもしれません。
「ちょこっとセット」
有機ジャージー牛乳 500ml、清泉寮ビーフカレー、ミルクパン
「よくばりセット」
有機ジャージー牛乳 500ml、清泉寮ビーフカレー2つ、ミルクパン、カンパー
ニュ、
オランジュショコラ、ジャージーホワイトウインナー、ジャージー飲むヨーグル
ト 250ml
「ジャージーミルクデザートセット」
シュークリーム 3 個、ミルククロール 3 個、アイスクリーム 3 個

■第13回つなぐ人フォーラムonline実行委員長
高橋 真理子(星つむぎの村)※実行委員長
梅崎 靖志(風と土の自然学校)※実行委員長
小笠原 啓一(産業技術総合研究所)
岡田 英之(関西ふくしグラレコグループ「むす部」)
染川 香澄(ハンズ・オン プランニング)
田中 咲子(会社員)
中西 紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン)
林 浩二(千葉県立中央博物館)
平原 由樹(うふふなミカン)
松田 佳代(フリーランス学芸員)
三原 重央(合氣自然研究所)
吉田 立(塩野義製薬株式会社)

■お申込み先(peatix):https://tsunagu13.peatix.com/view

■事務局ホームページ:http://tsunaguhito.wixsite.com/official

■事務局:公益財団法人キープ協会環境教育事業部
TEL 0551-48-3795
E-mail eventee@keep.or.jp
担当:山下、西尾、岡野

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3.事務局からのおしらせ
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今回も、「つなぐ人フォーラム」から会への後援依頼あり、ご紹介しました。
後援のあるなしにかかわらず、エコミュージアム関連の行事などへのご参加さ
れた方は、感想文などをメルマガ掲載にお寄せいただけるとありがたいです。

会員お一人一人の行動が、会の活動を進めます。行事への積極的なご参加を
お待ちしています。

≪以下は毎号同じです。≫
▼会員の皆さん、それぞれの持ち場での活動の「ひとコマ」をご紹介下さい。
また、掲載された記事に対してのご意見、ご質問もお寄せ下さい。
メルマガを待って読んでいただけるよう内容を充実させるのも会員お一人お一
人のご参加が決め手です。ご投稿いただきたい記事として

1.ご自分の地域、あるいは訪問した「各地の活動から」
2.皆に知らせたい「行事予定のご案内・参加募集」
3.過去に訪れた場所への「気になる地域へのお伺い(質問)」
4.今後「会に望む活動」等など、特にテーマを絞りませんのでどしどし投稿
下さい。

▼ 会員外も含む、エコミュージアムに関心をお持ちの方々の情報交換の場と
してのメーリングリスト[エコミュージアムML]があります。
会員外も参加いただけますので、お知り合いにもご紹介ください。
1.お名前(本名)
2.E-mailアドレス
3.お住まいの都道府県名を事務局までお知らせください。

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